内村航平、“渾身”の演技にファン「泣ける」「鳥肌が立った」 田中理恵も感極まる「グッときます。最後まで演技する内村選手を皆が見たかった…」
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世界体操>20日/予選3日目・種目別鉄棒/北九州市立総合体育館)

 18日から開催されている体操の世界選手権、予選3日目に東京五輪に続いて個人の種目別・鉄棒に専念しての出場となったキング・内村航平が登場。東京五輪での“落下”の悪夢を払拭して渾身の演技を披露すると、視聴者から「泣ける」「さすがのKING」「鳥肌が立った」など多くの反響が寄せられ、ロンドン五輪女子体操日本代表の田中理恵さんも「グッときますね。皆が見たかったんです。最後まで演技する内村選手。いやぁ…良かったですね」と言葉を詰まらせた。

【映像】内村航平が魅せた渾身の演技

 冒頭、H難度のブレットシュナイダーを決めると、カッシーナ、コールマン、アドラーの一回捻りからコスミックの連続、最後は伸身の新月面で着地。着地の際、わずかに弾んだがなんとか踏みとどまり、会場からの拍手喝さいを浴びた。

 試合を中継したABEMAで実況を務めたロンドン五輪の体操団体銀メダリストである田中和仁さんは「東京五輪で失敗された技を一個抜いてきましたね」と切り出すと、田中理恵さんも「グッときますね。皆が見たかったんです。最後まで演技する内村選手。いやぁ…良かったですね」と続き、内村の演技に感極まった様子で言葉を絞り出した。

 リプレイ映像で解説を行った田中和仁さんは、冒頭のブレットシュナイダーについて「見るたびに高くなっているような気がする」と称賛するも「(着地が)ちょっと近かったかなと、その分、ヒジが曲がって、力を使ってしまったということもあって、技を一つ抜いたのかもしれない」と指摘した。
 
 得点はDスコア6.300、Eスコア8.000で合計が14.300。電光掲示で自身の得点を確認した内村は二度ほど頷き、右手を挙げてファンの声援に応えたが、笑顔はなかった。その様子に田中理恵さんは「本人は納得いってなさそうですね」と述べ、内村の心境を推察した。

 演技終了時点での内村の順位は暫定3位。24日の最終日に行われる同種目決勝への進出が微妙な状況であることを受け、田中和仁さんは「3位か…残って欲しいけどな。ちょっといつもより(得点が)低い気はしますね」と述べると「ブレットシュナイダーの後処理、鉄棒を持ってヒジが曲がったところ。ちょっと緩んだではなく、ヒジが曲がったというところだったので、減点が大きくなる。あと、アドラー捻りの際に確度の部分で倒立から少し外れていた(ズレていた)」と減点対象となった点について解説した。(ABEMA『SPORTSチャンネル』)

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