親が配牌の時点でテンパイし、第1ツモでアガることで成立する役満「天和」。その発生確率は約33万分の1と数ある役満の中でも激レアな手であり、まさに「奇跡」の役満とも言われているが、プロ麻雀リーグ「大和証券Mリーグ2021」10月26日第1試合では、そんな天和寸前の場面があり、実況者たちが大興奮した。
【動画】発生確率33万分の1「奇跡の役満」天和の大チャンス
奇しくも、この日は番組冒頭から「Mリーグ・役満の日」との話題で持ちきりだった。2018年の同日には佐々木寿人(連盟)が国士無双、2019年の同日には瀬戸熊直樹(連盟)が四暗刻を完成。2020年の同日には滝沢和典(連盟)が、Mリーグでは認められていないローカル役満の四連刻をアガっている。それだけに、実況の松嶋桃は選手の手牌に四暗刻へと近づく暗刻が並んだ際など、役満へ届きそうな状況が訪れるたびに期待。ただ、どれも役満へは育たず、選手たちの巧みな闘牌を見守るにつれて役満の日というワード自体が忘れられかけていた。
そんな中で迎えた南4局。配牌を見た刹那、松嶋が「え!?ちょっと待って」と絶叫した。カメラに映し出されたのは、逆転トップを狙う親番のTEAM雷電・萩原聖人(連盟)の配牌。なんと、その時点でテンパイ、つまり第1ツモでアガリ牌を手繰り寄せれば天和の状態であり、ツモ次第では奇跡の役満が降臨する。これには視聴者も「ええーマジで」「おおおおおおおおおおおお!」「ハギー来たー!」「すごすぎるわ」「さすがスターだね」「ハギーの天運すごすぎ」と大熱狂。注目のツモは、残念ながらアガリ牌ではなくダブルリーチを仕掛けた形となったものの、この日、一番の大盛り上がりを見せた。
「ごめんなさい。まだちょっと、震えが止まらない」。萩原のミラクルに興奮がおさまらない様子の松嶋は、「綺麗に並べてくれてありがとうございます」と萩原の理牌に感謝しながらも、「ここで、こんなシーンがあるなんて…」とほとんど涙声。解説者の藤崎智(連盟)も「いやー、すごいなぁ」と魅せる萩原に感心しきりで、結果的には役満アガリこそなかったものの、「役満の日はなにかある」「歴史の証人になるところでした」と特別な一日を感じさせるには十分すぎる熱戦だった。
※連盟=日本プロ麻雀連盟、最高位戦=最高位戦日本プロ麻雀協会、協会=日本プロ麻雀協会
◆Mリーグ 2018年に発足。2019シーズンから全8チームに。各チーム3人ないし4人、男女混成で構成され、レギュラーシーズンは各チーム90試合。上位6チームがセミファイナルシリーズ(各16試合)、さらに上位4位がファイナルシリーズ(12試合)に進出し、優勝を争う。
(ABEMA/麻雀チャンネルより)
Mリーグ 日程
- 1月23日(木)
- 1月24日(金)