本人は「ごめんなさいっ!」仲間は「あー!」と絶叫 まさかの二歩で大騒ぎ/将棋・女流ABEMAトーナメント
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 女流による早指し団体戦「第2回女流ABEMAトーナメント」の予選Bリーグ第1試合、チーム加藤とチーム渡部の対戦が10月30日に放送され、第4局でまさかの反則負けがあり、本人も仲間も大騒ぎとなる事態が発生した。

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 第4局を戦っていたのはチーム加藤の香川愛生女流四段と、チーム渡部の内山あや女流2級。先手の内山女流2級が居飛車、香川女流四段が三間飛車という対抗形で進み、じっくりとした持久戦模様で進んでいった。中盤からは大会最年少17歳の内山女流2級がリード。タイトル経験もある実力者相手に、堂々とした指し回しだった。

 残りの持ち時間もわずかとなり、両者息が詰まる最終盤に突入したところで、事件は起きた。相手の攻めに対して、なんとか守り抜きたい内山女流2級だったが、132手目に持ち駒から歩を打ったものの、これが痛恨の「二歩」。手を離した瞬間、本人も気づいたのか「あ…ごめんなさいっ!」と顔を伏せるように崩れると、解説を務めていた小林裕士七段も「これは!」と絶句。さらに、戦況を見守っていたチーム渡部のリーダー、渡部愛女流三段は、作戦会議室で「あー!」と大きな悲鳴をあげていた。

本人は「ごめんなさいっ!」仲間は「あー!」と絶叫 まさかの二歩で大騒ぎ/将棋・女流ABEMAトーナメント
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 対局後、内山女流2級本人は「見ているみなさんに、この先の将棋をお届けできなくて申し訳ないです」と反省しきりだったが、香川女流四段は「女子高生ですけど、すごくしっかりした将棋。自信がなかったです」と振り返ると、チーム加藤の監督・渡辺明名人(棋王、王将)も「大激戦でした。お互いチャンスがある将棋。どっちに転んでもおかしくなかった」と高く評価していた。またファンからも「そりゃ叫ぶわw」「やっちゃうよね!」「大丈夫。大丈夫。ドンマイ」と温かいコメントが多く寄せられていた。

◆第2回女流ABEMAトーナメント 第1回は個人戦として開催され、第2回から団体戦に。ドラフト会議で6人のリーダー棋士が2人ずつ指名し、3人1組のチームを作る。各チームには監督棋士がつき、対局の合間にアドバイスをもらうことができる。3チームずつ2つのリーグに分かれ総当たり戦を行い、上位2チームが本戦トーナメントに進出する。対局は持ち時間5分、1手指すごとに5秒加算のフィッシャールール。チームの対戦は予選、本戦通じて、5本先取の9本勝負で行われる。
ABEMA/将棋チャンネルより)

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