大会史に残る長手数の大激闘だ。女流による早指し団体戦「第2回女流ABEMAトーナメント」の予選Bリーグ第1試合、チーム加藤とチーム渡部の対戦が10月30日に放送された。この第5局でチーム加藤の野原未蘭女流初段と、チーム渡部のリーダー渡部愛女流三段が対戦。これが実に289手に及ぶ大熱戦となり、ファンからも「すごい対局だった」「おもしろかった」と喜びと労いの声が多く寄せられた。
【動画】289手の大熱戦も飛び出したチーム加藤とチーム渡部の試合

 持ち時間5分、1手指すごとに5秒加算という超早指しの今大会。最終盤ともなれば、1手につき10秒ある「10秒将棋」よりも切迫した時間の中で指し続けなければいけない。ミスが出れば、即負けにつながるシビアな局面の連続となるが、この一局ではそんな状況が数十手どころか100手以上も続くことになった。