将棋の藤井聡太三冠(王位、叡王、棋聖、19)が11月5日、ALSOK杯王将戦の挑戦者決定リーグで豊島将之竜王(31)と午前10時から対局を開始した。7人参加のリーグ戦で、藤井三冠は現在2勝0敗。対する豊島竜王は4局指して2勝2敗。竜王戦七番勝負でも戦っている両者が、ここでも火花を散らす。
【動画】藤井聡太三冠が最年少四冠に王手をかけた竜王戦第3局
藤井三冠と豊島竜王は今年度、お~いお茶杯王位戦七番勝負、叡王戦五番勝負、竜王戦七番勝負と3つのタイトル戦で対決。藤井三冠が王位を防衛、叡王を奪取し、竜王戦でも3連勝で奪取にあと1勝、史上最年少での四冠達成に王手をかけている。また将棋日本シリーズ JTプロ公式戦でも決勝で当たることが決まっており、各棋戦でタイトル、さらには優勝をかける大舞台での対局が続いている。
藤井三冠はこの王将戦の挑決リーグでは、挑戦権獲得まであと一歩まで迫りながら、惜しくも逃した過去がある。今期は全勝すれば文句なしだが、4局を終えた羽生善治九段(51)が3勝1敗の好成績で、挑戦権争いはこの2人を中心に進んでいく。一方、豊島竜王はこの一局に敗れると、挑戦権獲得の可能性が消えるだけに、なんとか踏ん張りたいところだ。
両者の対戦は今年度14局目で、13局は藤井三冠の10勝3敗。通算でも20局で藤井三冠が11勝9敗と2つ勝ち越している。
持ち時間は各4時間で、先手は藤井三冠。
(写真提供:日本将棋連盟)