逆風真っ只中の赤坂ドリブンズ鈴木たろうの選択で跳ね返せるか／麻雀・Mリーグ

　Mリーグ機構は「大和証券Mリーグ2021」11月5日の第1試合に出場する4選手を発表した。注目は、現在リーグ最下位で苦しむ赤坂ドリブンズから出場する鈴木たろう（最高位戦）。チームに強烈な逆風が吹き続ける中「ゼウス」の名を持つ男が奇跡を起こして、勝利を呼ぶか。

【中継】大和証券 MリーグドリブンズvsサクラナイツvsABEMASvsフェニックス

　赤坂ドリブンズは園田賢、村上淳（いずれも最高位戦）、鈴木という経験豊富な中年男性3人と、若手成長株の丸山奏子（最高位戦）という4人組だが、男性3人がまさかの不調。特に村上は、4戦連続で箱を割るラスを引くなど、稀に見る事態になっている。その中、丸山だけが個人2連勝と気を吐くだけに、いつまでも後輩に頼ってもいられない。前回登場時には、痛恨の裏目もあった鈴木だが、人知を超えた打牌選択がハマり始めれば、周囲が恐怖する強さも蘇る。

　崩れはしないものの、トップが遠いのが渋谷ABEMAS・白鳥翔（連盟）。4戦して2着2回、3着2回。安定感があるとも言えるが、ここぞという場面での競り負けもある。そろそろ鬱憤を晴らすべく、東場から高く翔んでいくような独走でトップを手にしたい。

　安定感で言えば、KADOKAWAサクラナイツ・堀慎吾（協会）も、トップレベルの力の持ち主。チーム最多の6戦に登場しトップから順に1、2、2、1回。ただし自身の目標は、はるか上。個人スコアトップを目指す男としては、この成績はまるで物足りない。淡々と語るヒーローインタビューがより饒舌になるほどの完勝を狙っているのは間違いない。

　勝利に飢える男性3人を横目に、のびのびと打つのがセガサミーフェニックス・東城りお（連盟）。今期、全選手で最高の7万7200点をマークしたことでもわかるように、強運を味方につけてアガリ始めた時の勢いは強烈だ。今夜も2度目のトップを目指し「りおカーニバル」なるか。

【11月5日第1試合】

赤坂ドリブンズ・鈴井たろう（最高位戦）　個人19位　▲27.9
KADOKAWAサクラナイツ・堀慎吾（協会）　個人16位　＋22.4
渋谷ABEMAS・白鳥翔（連盟）　個人18位　▲8.8
セガサミーフェニックス・東城りお（連盟）　個人9位　＋66.6

【11月4日終了時点での成績】

1位　EX風林火山　＋348.7（20/90）
2位　KONAMI麻雀格闘倶楽部　＋155.4（20/90）
3位　渋谷ABEMAS　＋29.4（18/90）
4位　U-NEXT Pirate　＋1.7（20/90）
5位　セガサミーフェニックス　▲29.6（18/90）
6位　KADOKAWAサクラナイツ　▲57.7（18/90）
7位　TEAM雷電　▲124.5（20/90）
8位　赤坂ドリブンズ　▲323.4（18/90）

※連盟＝日本プロ麻雀連盟、最高位戦＝最高位戦日本プロ麻雀協会、協会＝日本プロ麻雀協会

◆Mリーグ　2018年に発足。2019シーズンから全8チームに。各チーム3人ないし4人、男女混成で構成され、レギュラーシーズンは各チーム90試合。上位6チームがセミファイナルシリーズ（各16試合）、さらに上位4位がファイナルシリーズ（12試合）に進出し、優勝を争う。
（ABEMA／麻雀チャンネルより）