将棋の藤井聡太三冠(王位、叡王、棋聖、19)が11月9日、ALSOK杯王将戦の挑戦者決定リーグで羽生善治九段(51)と午前10時から対局を開始した。7人参加のリーグ戦で、藤井三冠は現在、無傷の3連勝。対する羽生九段は4局指して3勝1敗。勝てば挑戦権獲得に大きく近づく一局だ。
藤井三冠は2016年10月に四段昇段。竜王戦2組、順位戦B級1組。タイトルは通算5期で、棋戦優勝も5回。デビュー直後からの29連勝をはじめ、数々の記録を打ち立てており、挑戦中の竜王戦七番勝負を制すれば、羽生九段が持つ最年少での四冠記録を大幅に更新する。
羽生九段は1985年12月。竜王戦1組(1組以上:32期)、順位戦A級(A級以上:29期)。タイトル通算99期、棋戦優勝45回はいずれも歴代最多。七冠独占、永世七冠など、将棋界にある最多記録のほとんどを羽生九段が保持していると言ってもいいほどの、スーパーレジェンドだ。
両者の対戦は5回あり、藤井三冠が4勝1敗とリード。約1年ぶりの対戦、同じく王将戦の挑決リーグでぶつかったが、この時は羽生九段が対藤井三冠戦での初勝利を挙げている。持ち時間は各4時間で、先手は羽生九段。
(写真提供:日本将棋連盟)