史上3例目の「3連敗4連勝」に向け逆襲なるか カド番・豊島将之竜王「積極的に指したい」/将棋・竜王戦七番勝負
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 将棋の竜王戦七番勝負の第4局が11月12、13日に行われる。3連覇を目指す豊島将之竜王(31)だが、ここまで挑戦者の藤井聡太三冠(王位、叡王、棋聖、19)の勢いに屈し、第1局から3連敗。早くもカド番に追い込まれている。無冠転落の危機に陥っているが、ここから脱するには七番勝負では史上3例目となる「3連敗4連勝」を果たすしかない。対局前日のインタビューで「先手番なので積極的に指したい」と語る豊島竜王が、絶体絶命のカド番から歴史に残る防衛劇を演じることはできるか。

【中継】第34期 竜王戦 七番勝負 第四局 1日目 豊島将之竜王 対 藤井聡太三冠

 お~いお茶杯王位戦七番勝負、叡王戦五番勝負と、2つのタイトル戦で藤井三冠に敗れて迎えた竜王戦七番勝負。合わせて「十九番勝負」とも呼ばれた戦いだが、進むに連れて豊島竜王の分がどんどん悪くなっている。王位戦で1勝4敗、叡王戦で2勝3敗、そして竜王戦でここまで0勝3敗。直接対決では直近6連敗を喫し、かつては大きく勝ち越していた対戦成績でも9勝12敗と負けが3つ先行。今年度に限れば3勝11敗と突き放された。「(第3局は)途中から悪くなって、そのまま負けてしまいました。ソフトの推奨した手を指しても結構きつかった。意外と評価知的にはそこまで離れていなかったんですが、推奨の手を指してもちょっとずつ悪くなっていく感じでした」と、じりじりと離されていく将棋を振り返り、敗戦から逆襲のきっかけを探す。

 第2局は、序盤で形勢を悪くし、そのまま押し切られた。「(第4局は)それと同じ先手番なので、そういうところは修正していきたいと思います」と、まずは先手番で1勝することで、シリーズの流れを変えたいところだ。「1局でも多く指せればと思います」と語るのも、3連敗を喫してのカド番では無理がないところだが、1つ勝てば大逆転での防衛にもさらに意欲が出てくる。過去2例ある七番勝負の「3連敗4連勝」は、いずれもタイトル保持者が追い詰められてから逆襲したもの。歴史的な大逆転を最強の挑戦者相手に成し遂げれば、豊島竜王の名前も将棋史に深く刻まれる。
ABEMA/将棋チャンネルより)

【中継】第34期 竜王戦 七番勝負 第四局 1日目 豊島将之竜王 対 藤井聡太三冠
【中継】第34期 竜王戦 七番勝負 第四局 1日目 豊島将之竜王 対 藤井聡太三冠
【中継】第34期 竜王戦 七番勝負 第四局 1日目 豊島将之竜王 対 藤井聡太三冠(マルチアングル放送)
【中継】第34期 竜王戦 七番勝負 第四局 1日目 豊島将之竜王 対 藤井聡太三冠(マルチアングル放送)
【中継】第34期 竜王戦 七番勝負 第四局 1日目 豊島将之竜王 対 藤井聡太三冠(マルチアングル放送)

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