竜虎譲らず!西山朋佳女流三冠、予選で個人6連勝 里見香奈女流五冠と同スコア/将棋・女流ABEMAトーナメント
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 竜虎譲らず、といった強さの競演だ。女流による早指し団体戦「第2回女流ABEMAトーナメント」の予選Bリーグ第3試合、チーム西山とチーム渡部の対戦が11月13日に放送され、チーム西山のリーダー西山朋佳女流三冠が、個人3連勝を果たした。これでチーム加藤戦での3連勝と合わせて、予選で無傷の6連勝。予選Aリーグで里見香奈女流五冠も達成した個人6連勝を果たし、チームを本戦出場へと導いた。

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 里見女流五冠と、女流のタイトルを二分する西山女流三冠。奨励会時代では三段リーグで、四段昇段目前の「次点」にまで迫った実力は、やはり女流棋界では抜き出ている。チーム加藤との試合でも大活躍だったが、チーム渡部との一戦では、まさに要所を押さえる絶対的エースの働きぶりだった。

 まずは大事な第1局。予選突破にはスコア5-1以上での勝利が必要だったチーム渡部がリーダー渡部愛女流三段を送り込んだのに対し、これを迎え撃つように西山女流三冠が登場。序盤で相手にミスが出たところを確実に咎め、そのまま何もさせないような完封勝利。早々にこの試合の初勝利を手にした。

 次の出番は第4局。第2局で上田初美女流四段、第3局で山口恵梨子女流二段がそれぞれ痛い敗戦を喫し、相手チームにも勢いがつき始めたところでの対局を任された。相手はまたも渡部女流三段。「これ負けるとまずいですよね。気合を入れます」と、疲労が蓄積する中でも、さらに集中力を高めると、持ち時間5分・1手指すごとに5秒加算という超早指しでも、時間が余るというくらいのスピード感を伴った超に超がつく早指し。98手で勝利した時、西山女流三冠の残り持ち時間は、初期状態を大きく超える6分47秒にもなっていた。これには「ちょっと早く指し過ぎて疲れが出てしまいました」と苦笑い。ただ、この一局で決着をつけるという気持ちが、指し手の早さにもこぼれ出た結果だった。

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 予選通過を決めた後で迎えた第8局は、尊敬する大先輩・中井広恵女流六段との対戦。公式戦では1回対戦はあったものの「教わってみたかった」と願っていた一局が実現すると、超早指しを“封印”し、じっくりとした指し回しに終始。力が入る重厚な一局も110手で制し、予選での個人6連勝を果たした。

 2試合、計6局を振り返った西山女流三冠は「全局、結構ヒヤヒヤしながら指していたので、修正して指したいと思います」と、まだまだ上を目指すというコメント。本戦トーナメント準決勝では、チーム里見との対戦が決まり、里見女流五冠との“女流頂上決戦”が実現する可能性も大いにある。無敗同士の一局となれば、まだ準決勝ながらも今大会最大の見せ場の一つになる。
(ABEMA/将棋チャンネルより)

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