大谷翔平、来季はどうなる?川崎宗則氏「簡単にはいかない」「WSを目指すなら30本になっても打率.320を」外野挑戦にも期待
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 今季、大ブレイクを果たしたエンゼルス大谷翔平投手。打者としてメジャー3位の46本塁打を放ち、投手としては9勝。安打数、得点、打点、投球回数、奪三振数と5部門で「100」をクリアするなど、シーズン通じてけがなく過ごし、とてつもない記録をいくつも作った。本人も来季は開幕から格段にハードルが上がることは覚悟の上。元メジャーリーガーの川崎宗則氏も「来年は簡単にはいかない」と予想する。また、シーズン終盤には勝つことへの飢えも口にした大谷だけに、当たればホームランという打撃スタイルからの変化も求められるかもしれない。カブス時代にチャンピオンリングも手にした川崎氏に、来季の大谷に求める姿を聞いた。

【動画】大谷翔平、2021シーズン全46本塁打

 打者として155試合に出場し、シーズン終盤まで本塁打王を争った大谷。とにかく打ちまくった7月(月間13本)には、年間ペースが一時60本を超えることもあった。8月も9本放ったが、9月以降はペースダウン。それでも46本という日本人最多の本塁打数を、投打二刀流でマークしたことで、メジャーでの評価は一気に最上位クラスまで引き上がった。

 大谷が2018シーズンから2020シーズンの3年間で放ったホームランは47本。この3年分を、ほぼ1年で打ってしまったのだから、当然相手チームの投手からの警戒度は、まるで変わっている。「翔平さんへのプレッシャーは変わってくると思います。来年はメジャーで年俸20億、30億という投手が襲いかかってくるので、簡単にはうまくいかないです。みなさんは50本打ってほしいと思うかもしれないですけど。彼が1年間グラウンドに立ち続けて、打てないとしてもそれが仕事。そういう姿もきっちり見せてほしい」と、たとえ苦しんだとしても戦い続けてほしいという、現役プレイヤーとしての意見を述べた。

 屈強な海外選手にも引けを取らない本数、飛距離を誇った大谷だけに、相手投手の考え方は二分する。真っ向から仕留めに来るか、避けるかだ。「勝負したいという人もいれば、いや避けるべきだという人も出るでしょう。近くにトラウトやレンドンといった選手もいるので、そういう人に話を聞くのもいいでしょうし、僕の元上司でもあるマドン監督もいます。彼がいることにすごくホッとするし、翔平さんにも合っていると思います」。強打者に対しての投手の攻め方は、強打者が一番知っている。身近な仲間にその経験を分けてもらうことで、厳しいマークへの対応も向上すると語った。

大谷翔平、来季はどうなる?川崎宗則氏「簡単にはいかない」「WSを目指すなら30本になっても打率.320を」外野挑戦にも期待

 今季、エンゼルスはポストシーズンで戦えなかった。主力選手の離脱も相次ぎ、結果として大谷に対しては、相手バッテリーが「四球ならOK」というギリギリの配球をしてくることも増えた。来季、戦力が揃ったとして、どういう打撃を心掛けるべきか。今年のように189三振、打率.257でも思い切り振り続けるか、チームの勝利につながる打撃を目指し、スタイルを変えていくか。「彼もまだまだ高い位置での野球を考えています。いい投手と対戦しながら、チームをワールドシリーズに導くにはどうすればいいか。そうなると、今のバッティングから、確率を上げていかないといけません。ホームランは減ったとしても、打率を上げないといけない、そういうことです。ホームランが30本になっても、打率が.320まで上がったらチームが勝つ確率が上がります」。

 シーズン終盤、レギュラーシーズンでの敗退が決まったチームでは、やはり目の前の勝敗に全力を尽くすようなプレーはしにくくなる。大谷がしたいのはヒリヒリとした勝ち負けを争う試合で、その中で決着をつける一打を放ちたい。「彼はチームを勝利に導くことを意識していると思いますし、どういう変化をしていくのが楽しみですね」と、より勝ちにこだわる打撃が見てみたいという。

 もう一つ楽しみなのが、マドン監督も示唆したことがある外野手としての起用。今季は指名打者制がないナ・リーグのチームのホームゲームでは、代打での起用がメイン。「もし外野を守っていたらどうなるだろう」と、想像は膨らむ。フェンスと激突する可能性もあり、投手でもある大谷に無理はさせられない、という考え方もあるが、外野手としても高いパフォーマンスが期待される選手だけに、代打の1打席だけしかプレーの機会がないことは惜しい。「外野を守ったことで打席数が増えれば、翔平さんのバッティングもスピードも活かせる。相手にプレッシャーもかけられるので楽しみです」と期待した。

 投打で活躍する度に「野球の神様」ベーブ・ルースと比較され続けた大谷翔平。打者として打率を上げ、外野手としてもプレーをすることになったとすれば、いよいよ比較対象がなくなってくる。
ABEMA『SPORTSチャンネル』)

【動画】MVPを受賞した大谷翔平の2021シーズン全46本塁打
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