10月27日に史上16度目となるMLBコミッショナー特別表彰を受けたエンゼルスの大谷翔平投手が、また一つ勲章を手にした。史上19人目となる満票でのア・リーグのMVP(最優秀選手)だ。日本人としては2001年のイチロー以来となる快挙だ。
今季は二刀流としてシーズンを通して活躍。オールスターにも出場するなど、日米のファンを熱狂させ続ける中で様々な記録を塗り替えてきた大谷。そんな大谷が新たに手にしたMVPの名誉について、元メジャーリーガーの五十嵐亮太氏が言及。MVP受賞を「驚きはない」と称賛しつつも「今までの賞じゃない、また違う、もっと上の賞が与えられてもいいと思っていた」と率直な思いを語った。
その理由について五十嵐氏は「仮にMVPを受賞できなくても、MVPよりも上の賞が大谷のために用意されるのでは、とも思っていた。それほどのインパクトがある今季の活躍だった。今までの枠を超えた選手だったことは誰の目にも明らかだったので、彼だけの特別な賞ができてしまうのでは…というワクワク感みたいなものがあった」と述べた。
今季、大谷は打者として打率.257、本塁打46、打点100、得点103、盗塁26。投手としては23度先発のマウンドに上がり9勝2敗。防御率3.18で奪三振は156個だった。ベーブ・ルース以来103年ぶりの偉業となる「2桁勝利、2桁本塁打」こそ届かなかったが、二刀流として記録、記憶の両面に残る獅子奮迅の活躍だったと言える。
来季に向けてさらなる活躍が期待される大谷だが、後半の失速も気になるところだ。オールスター以降に打撃不振が目立ったことについて五十嵐氏は、ヤンキース戦で受けた徹底したインコース攻めを理由の一つに挙げ、来季の見どころについても次のように語った。
「後半の不調には、疲れだとか様々な要因がある。ただ、ヤンキース戦でものすごく厳しくインコースを攻められた印象がある。その意識から“引っ張りたい”という葛藤が生まれた中で、反対方向への打球が少なくなった。インコースを攻められることを気にしてそこを崩したのかはわからないが、おそらく来季もインコースの速いボールは増えていく。本人はどこからホームランが出なくなったかを確実に理解しているので、そこも含めてどう対処するか。大谷選手の進化が来季の見どころになるのではないか」
(ABEMA『SPORTSチャンネル』)
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