<大相撲十一月場所>◇八日目◇21日◇福岡・福岡国際センター
元大関で前頭十三枚目・栃ノ心(春日野)は、十一月場所、初日から腰痛のため休場。18日の五日目から出場することとなったが、全休すると十両陥落の可能性もあった。この件について解説を務めた元横綱・若乃花の花田虎上氏は「元大関が十両に落ちるというのは引退だと思う。恐らく“まだ引退したくない”という気持ちがあって痛みを堪えて出場しているのではないかと私は予測している」と持論を展開した。
前頭十六枚目・天空海(立浪)との取組前、ABEMAで実況を務めた高橋大輔アナウンサーが栃ノ心について話題を振ると、花田氏は「相撲を見ていると心配ですね。前にも出られないし、後ろにも下がれないような痛み…。腰もそうなんですが、右膝も怪我していますし、満身創痍で土俵に上がっているのではないかなと思います」と推測した。
この日の取組で栃ノ心は立ち合い思い切り張っていったが、攻めに転じた天空海に押し出され黒星を喫した。これで成績は2勝3敗3休となった。花田氏は「土俵の中でまわしを取れたら勝っているんですけどね。今回のようにまわしが取れないとあっけなく敗れていますので、ちょっと心配ですね」と解説していた。
(ABEMA『大相撲チャンネル』)
※高橋大輔の「高」ははしご高が正式表記。