将棋の叡王戦段位別予選(七段戦)が11月25日に行われ、高見泰地七段(28)が阿部健治郎七段(32)に136手で勝利した。これにより高見七段はAブロックの決勝に進出。あと1勝で本戦トーナメント進出が決まる。
午前中の対局に勝利し本局に臨んでいた高見七段は、後手番から相矢倉となった進行で序盤から中盤にかけてポイントを獲得。ただ、一度は盛り返し形勢は互角に戻ったが、終盤の攻め合いで再びリード。阿部七段の攻めが細くなったところで、大駒を活かした攻めにより金銀4枚でがっちり囲われていた阿部陣を攻略。きれいな即詰みに討ち取った。高見七段は過去に叡王のタイトルを獲得した経験があり、次局に勝利すれば2度目の戴冠に向けた本戦出場となる。
叡王戦は四段から九段までに分かれた段位別予選を行い、12人が通過。シード棋士4人を加えた16人で本戦を戦う。49人が参加する七段戦はA、Bの2ブロックに分かれて行われ、それぞれ優勝者が本戦に出場する。前期から不二家が主催となり、対局時には栄養補給のためのお菓子ボックスが設置されている。現在のタイトル保持者は藤井聡太叡王(竜王、王位、棋聖、19)。
(ABEMA/将棋チャンネルより)