将棋の藤井聡太竜王(王位、叡王、棋聖、19)が12月2日、順位戦B級1組9回戦で近藤誠也七段(25)と現在対局中だ。今期7勝1敗で、上位2人までの昇級枠で2番手につけているが、本局は午後6時からの夕食休憩時点で46手目まで進行し、形勢ではやや不利と見られる展開に。初のA級昇級に向けて負けられない一局だが、夜戦での巻き返しなるか。
【中継】順位戦 B級1組 第9回戦 藤井聡太竜王 対 近藤誠也七段
藤井竜王は、7戦全勝で首位を走る佐々木勇気七段(27)を追いかける形で“鬼の住処”と呼ばれるB級1組でも白星を並べてきた。2回戦で稲葉陽八段(33)に敗れたものの、その他の7局は快勝。残り4局で全勝すれば、文句なしで昇級という状況になっている。
ただ本局の相手はC級1組時代に、順位戦で初黒星を喫した近藤七段。過去の対戦成績では5勝1敗とリードしながらも、角換わりで始まった本局では徐々にポイントを稼がれ、ABEMAの中継で解説していた森内俊之九段(51)もしばらくは近藤七段のペースで進み続けると指摘していた。
藤井竜王は今期、A級への昇級を果たし、来期にA級初参戦で挑戦権を獲得、名人奪取に成功すると谷川浩司九段(59)が持つ最年少名人記録、21歳2カ月を更新する。ただ飛び級はないため、今期A級行きを決められなければ、記録更新の可能性はなくなる。C級1組の1期抜けを阻止される形となった近藤七段が、このB級1組でも昇級に向けた壁となるか。
持ち時間は各6時間で、先手は近藤七段。ABEMAではこの対局を終了まで生放送する。
【夕食の注文】
藤井聡太竜王 ハッシュドビーフ・ヤサイサラダ 近藤誠也七段 マーボー豆腐定食
【夕食休憩時の残り持ち時間】
藤井聡太竜王 2時間18分(消費3時間42分) 近藤誠也七段 2時間49分(消費3時間11分)
(ABEMA/将棋チャンネルより)