今度こそトンネルを抜けたか。プロ麻雀リーグ「大和証券Mリーグ2021」12月6日の第1試合、赤坂ドリブンズ・村上淳(最高位戦)が得意のリーチ攻勢を展開、今期2勝目を獲得した。勝利者インタビューでは「今日は泣かないですよ」と口にしながらも、これまで9戦して6ラス、直近2戦もラスが続いていただけに、顔面は紅潮、目には光るものがあった。
この試合はセガサミーフェニックス・魚谷侑未(連盟)、村上、EX風林火山・二階堂瑠美(連盟)、KADOKAWAサクラナイツ・堀慎吾(協会)の並びでスタート。村上は東2局、リーチで魚谷とぶつかり合うも、ここは3900点の放銃となる。今期はチャンス手で相手と間合いを詰めるたびに、放銃もしくは相手のツモで失点が続いているだけに、ファンにとっては不安も高まる滑り出しだ。しかしこの日の村上は、矢が折られてもすぐに二の矢、三の矢を放つエネルギーがあった。
東3局のリーチはライバルの横移動で不発、東4局、4巡目に先制リーチをかけると、リーチ・ツモ・平和・赤・裏ドラの8000点のツモアガリ。その後もリーチをかけ続け、南2局2本場は4本のリーチ棒の供託があるところでリーチ・ツモ・赤・ドラの1万2000点(+600点、供託4000点)を獲得。このリードで押し切り、村上は今期2勝目をゲットした。
インタビューでトップを祝福されると、村上はそれまでギュっと閉じていた目を見開き、「ありがとうございます!」と、深々と頭を下げた。「2勝目です」という言葉には自嘲気味の笑顔を浮かべつつも「本当に嬉しいです、今日は泣かないです」と、試合後に目を腫らした、前回11月9日のトップ時とは違うことをアピールした。
この日、かけたリーチは8回。これまでのうっ憤を晴らすかのようなゲーム運びには「ずっと負け続けて、4回連続で箱ラスを引いてもみんな『大丈夫だよ!』と。トップを取ってもまた2ラス引いて、なんで泣いたんだろうというところもあったんですけど、360負けていても応援してくれて、そういうのがしっかり打てた要因だと思います」と語り、仲間のエールに支えられていたことへ感謝した。
チームはまだマイナス、それでもレギュラーシーズンは半分以上残っている。「セミファイナル、ファイナルにいけると思っています。これからも見守っていてください」とファンへ呼びかけ、最後は自ら「ポーズはいつでしたっけ?」と確認、カメラを探し、会心の笑顔と共にガッツポーズ。ややたどたどしいポーズだったことはご愛敬。視聴者からは「かわいいw」「久しぶりすぎてカメラの位置すらわからないwww」「ぐだぐだw」の声が連投されるとともに、「村上さん、頑張って」「村上は応援したくなる」「ずんたんよかった!!!」と声援のコメントが多数送られていた。
【第1試合結果】
1着 赤坂ドリブンズ・村上淳(最高位戦)3万9400点/+59.4
2着 KADOKAWAサクラナイツ・堀慎吾(協会)2万9500点/+9.5
3着 セガサミーフェニックス・魚谷侑未(連盟) 2万4700点/▲15.3
4着 EX風林火山・二階堂瑠美(連盟)6400点/▲53.6
※連盟=日本プロ麻雀連盟、最高位戦=最高位戦日本プロ麻雀協会、協会=日本プロ麻雀協会
◆Mリーグ 2018年に発足。2019シーズンから全8チームに。各チーム3人ないし4人、男女混成で構成され、レギュラーシーズンは各チーム90試合。上位6チームがセミファイナルシリーズ(各16試合)、さらに上位4位がファイナルシリーズ(12試合)に進出し、優勝を争う。
(ABEMA/麻雀チャンネルより)







