「ますます将棋が好きになりました」香川愛生女流四段、仲間との優勝に感動/将棋・女流ABEMAトーナメント
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 “番長”の心も大きく動いた。女流による早指し団体戦「第2回女流ABEMAトーナメント」の本戦トーナメント決勝、チーム西山とチーム加藤の対戦が12月6日に放送された。チーム加藤は、予選で敗れたチーム西山にフルセットの末、スコア5-4で勝利。チーム加藤・香川愛生女流四段は個人1勝2敗に終わったが3人、さらには監督の渡辺明名人(棋王、王将)を加えた4人で勝ち取った優勝に「ますます将棋が好きになりました」と噛み締めた。

【動画】たくましさでチームを引っ張った“番長”香川愛生女流四段

 幼馴染の加藤子清麗と、18歳の後輩・野原未蘭女流初段。「このチームで優勝しないでどうするんだと。自分が公式戦で指している時以上に、1勝1勝の喜びが大きい。みんなで戦えることに幸せを感じています」と、熱い思いを持って決勝の舞台に立っていた。

 大事な初戦を任されると、普段はあまり持たない扇子を持ち込み、気持ちを高めた。ただ相手の上田初美女流四段が、序盤から予想とは違う動きを見せたことで、戸惑いも生まれた。「経験値の足りなさが出た」と振り返るように苦しみながらの戦いを強いられると、111手で投了。対局後には「すいませんでした。序盤がダサすぎて…」と吐き捨てた。

 それでも天真爛漫な加藤清麗とともに、強い意志を貫く香川女流四段の姿は、チームの中に筋の通ったたくましさを生んでいた。同じく第2局で敗れた野原女流初段が落ち込むところを励まし、士気を落とさなかった。またスコア2-2のタイに戻った第5局では、山口恵梨子女流二段が勢いで突っ込んでくるところを冷静に対処。相手の動きに合わせて戦い、解説の阿久津主税八段からも「よくなってから一手も悪手がない。振り飛車のお手本」とまで言われる快勝と収めた。

「ますます将棋が好きになりました」香川愛生女流四段、仲間との優勝に感動/将棋・女流ABEMAトーナメント

 第8局では相手のリーダー西山朋佳女流三冠とぶつかるも敗戦。優勝を決めたヒロインにはなり損ねたが、それでも力を出し尽くし、仲間とつかんだ優勝は最高だった。試合後には「2人と笑顔で終わりたいなと強く思えて、こういう時間が過ごせて、将棋をやっていてよかったなと思いました。将棋は厳しい世界なんですが、一生懸命戦ったからこそ分かり合えたし、味方になれた。私はますます将棋が好きになりました」と噛み締めた。盤に向かう時こそ“番長”の異名どおり、鋭い眼差しで戦っていたが、濃厚な時間を過ごし頂点に立った笑顔は、とても晴れやかだった。

◆第2回女流ABEMAトーナメント 第1回は個人戦として開催され、第2回から団体戦に。ドラフト会議で6人のリーダー棋士が2人ずつ指名し、3人1組のチームを作る。各チームには監督棋士がつき、対局の合間にアドバイスをもらうことができる。3チームずつ2つのリーグに分かれ総当たり戦を行い、上位2チームが本戦トーナメントに進出する。対局は持ち時間5分、1手指すごとに5秒加算のフィッシャールール。チームの対戦は予選、本戦通じて、5本先取の9本勝負で行われる。
(ABEMA/将棋チャンネルより)

【動画】優勝後、野原未蘭女流初段は大泣き
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【動画】対局間も涙が止まらない山口恵梨子女流二段
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