藤井猛九段、初の監督業に「すごくやりがいがあった」準優勝には「素晴らしい3人だった」/将棋・女流ABEMAトーナメント
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 「てんてー」と親しまれるベテラン棋士が、初の監督業を満喫した。女流による早指し団体戦「第2回女流ABEMAトーナメント」の本戦トーナメント決勝、チーム西山とチーム加藤の対戦が12月6日に放送された。フルセットの末、チーム西山はスコア4-5で惜敗。準優勝に終わったが、監督を務めた藤井猛九段は「素晴らしいチーム。このチームでやらせていただいてよかった。素晴らしい3人だったと思います」と、労をねぎらった。

【動画】チーム西山の3人を支えた藤井猛九段

 監督業も初なら、女流棋士の将棋をこれだけ見るのも初。50代に入ってから、なかなか将棋で初めてのことを探す方が難しくなっている中、藤井九段にとって女流団体戦の監督という、業界初のことが実に刺激的で楽しかった。女流棋界のトップ棋士、西山朋佳女流二冠がリーダーを務め、上田初美女流四段、山口恵梨子女流二段を加えた3人組で、大会前には練習を重ね、合間のチーム動画ではどんどんと仲良くなる様子も撮影された。「監督という役を初めてやらせていただいて、勉強になったし、楽しかった。女流の方々の将棋に、これだけ向き合ったのも初めて。新鮮でもありましたし、こういう考え方もあるという刺激を受けました」と、表情を緩めた。

藤井猛九段、初の監督業に「すごくやりがいがあった」準優勝には「素晴らしい3人だった」/将棋・女流ABEMAトーナメント

 チーム3人とも振り飛車党だったこともあり「藤井システム」の考案者でもある振り飛車党・藤井九段にはぴったりのチームだった。事前に作戦も練り、練習将棋も行った。ただ「将棋は変化無限。たいがい思っていない展開になる。そういう時の対応力が大事なので、あんまり頭ごなしにああやれ、こうやれとなると、かえってマイナスになる」と、教えすぎにはならないようにと気を使った。また、研究を重ねた時にも意見が合わないこともあったといい、そのやりとりも楽しかったと振り返った。

 準決勝、決勝では、それぞれフルセットにもつれ込んだ時、山口女流二段の提案で、3人と円も組んだ藤井九段。優勝まであと1つではあったものの、その充実感は優勝に匹敵するものだった。

◆第2回女流ABEMAトーナメント 第1回は個人戦として開催され、第2回から団体戦に。ドラフト会議で6人のリーダー棋士が2人ずつ指名し、3人1組のチームを作る。各チームには監督棋士がつき、対局の合間にアドバイスをもらうことができる。3チームずつ2つのリーグに分かれ総当たり戦を行い、上位2チームが本戦トーナメントに進出する。対局は持ち時間5分、1手指すごとに5秒加算のフィッシャールール。チームの対戦は予選、本戦通じて、5本先取の9本勝負で行われる。
(ABEMA/将棋チャンネルより)

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