久しぶりの笑顔に、見る者の心も温まった。プロ麻雀リーグ「大和証券Mリーグ2021」12月10日の第1試合、KONAMI麻雀格闘倶楽部・高宮まり(連盟)が11月15日以来となる3勝目を挙げた。
この試合の対局者はEX風林火山・二階堂瑠美(連盟)、高宮、赤坂ドリブンズ・園田賢(最高位戦)、U-NEXT Pirates・小林剛(麻将連合)の並びで開始。高宮は東1局、園田に満貫の先制を許すが、東2局にチャンスが入る。3巡目にリーチをかけると、これを終盤にツモってリーチ・ツモ・ドラ・裏ドラ3の1万8000点、一気にトップ目へ駆け上がった。
その後、瑠美には倍満、小林には親満貫をそれぞれツモられスコアは平たくなる。南4局は3着目の瑠美まで6700点差、ラスの心配はしなくていいが、満貫放銃で2着順ダウンもあるという状況となった。高宮は赤を2枚手にして、自分でアガって決めたいところだが、思うようにツモが効かない。ラス目の園田がテンパイ料を狙って仕掛けると、2着目で親の小林がこれに受け始める。そこに瑠美がリーチで勝負をかけてきた。高宮はここを守り切り、親の小林がノーテンでゲーム終了。高宮は親跳満とその後の堅い守りによって、逃げ切り勝利を収めた。
勝利者インタビューで高宮は「チームから『落ち着いて。ポイントはあるから、大丈夫だから』と送り出してもらえたので、落ち着いてできたかなあという感じです」と、この日の勝因を語った。またチームのエース佐々木寿人(連盟)から「負けてもいいよ、地に足を付けて戦おう」という訓示があったこともインタビュアーから触れられると、「とにかく『焦らなくていいよ』と言ってもらえました」と笑顔を浮かべた。
この試合、高宮は親跳満をアガって以降、手がなかなか進まず、ライバルの鳴き、リーチに防戦一方だった。これに対しては「二の矢を放ちたいところではあったんですが、やっぱり6000オール分の貯金があったので、トップ目でオーラスを迎えられたのが良かった」と振り返った。
首位のEX風林火山との差が気になるところだが、これには「まだ中盤戦、自分にできることをやって戦います」と語り、ファンへ向けては「ちょっと心配かけちゃったかもしれないですが、今日はとりあえずいい報告ができてよかったなと思います。まだまだ頑張りますので、引き続き応援よろしくお願いします」と頭を下げた。やっと見られた高宮のスマイルに視聴者もニコニコ。「まりちゃん待ってたよー!!!」「ええやんええやんコナミええやん」「Mリーグの華やね~」と声援が飛び、また過熱するリーグ中盤戦へ向けてファンからは「年明けから勝負でしょう」と展望を語る声も投稿されていた。
【第1試合結果】
1着 KONAMI麻雀格闘倶楽部・高宮まり(連盟)3万3300点/+53.3
2着 EX風林火山・二階堂瑠美(連盟)2万8600点/▲1.4
3着 U-NEXT Pirates・小林剛(麻将連合)2万8600点/▲1.4
4着 赤坂ドリブンズ・園田賢(最高位戦)9500点/▲50.5
※連盟=日本プロ麻雀連盟、最高位戦=最高位戦日本プロ麻雀協会、協会=日本プロ麻雀協会
◆Mリーグ 2018年に発足。2019シーズンから全8チームに。各チーム3人ないし4人、男女混成で構成され、レギュラーシーズンは各チーム90試合。上位6チームがセミファイナルシリーズ(各16試合)、さらに上位4位がファイナルシリーズ(12試合)に進出し、優勝を争う。
(ABEMA/麻雀チャンネルより)








