井上尚弥に付け入るスキは“1ミリも”なくなった――。世界戦で“モンスター”はいかにして勝利するのか? 井上尚弥世界戦井上尚弥 2021/12/22 09:29 拡大する モンスターはいかにして勝利するのか――。 12月14日、両国国技館で行われるバンタム級2冠王者、井上尚弥(大橋)の防衛戦の見どころをワンフレーズで言い表すならそういうことになる。勝負の世界に絶対はない。しかし、モンスターが負けるとは考えられない。バンタム級4団体統一を狙う井上に死角は見当たらないのだ。【視聴する】PXB WORLDSPIRITS 井上尚弥WBA・IBF世界バンタム級タイトル戦 挑戦者のアラン・ディパエン(タイ)はIBF同級6位にランクされる30歳で、今回が世界初挑戦となる。14戦12勝(11KO)2敗という戦績が示すように、自慢は攻撃力だ。なかなか重そうな右ストレートを打つし、返しの左フックもある。一発は確かに怖い。その一方で、タイ選手らしいゆったりしたリズムで機動力に乏しく、パンチの回転力や踏み込みにもスピードを感じさせない。これまでビッグネームとの対戦もなく、井上に挑戦するのは「荷が重い」というのが正直な印象だ。 続きを読む