将棋の叡王戦段位別予選(九段戦)が12月16日に行われ、渡辺明名人(棋王、王将、37)が久保利明九段(46)に133手で勝利した。渡辺名人はAブロックの決勝に進出、午後7時から三浦弘行九段(47)と対戦する。
先手の渡辺名人が居飛車・銀冠、後手の久保九段が三間飛車の対抗形で始まった一局は、久保九段の方から仕掛けたものを、うまく渡辺名人が対応。逆にペースを掴み始めると、両者の大駒が近いところでぶつかり合う難しい局面でも、少しずつリードを拡大。相手の飛車・角の動きを制限しながら戦い、1分将棋が長く続く中でも逆転を許さず勝ちを収めた。
叡王戦は四段から九段までに分かれた段位別予選を行い、12人が通過。シード棋士4人を加えた16人で本戦を戦う。30人が参加する九段戦はAからCまでの3ブロックに分かれて行われ、それぞれ優勝者が本戦に出場する。前期から不二家が主催となり、対局時には栄養補給のためのお菓子ボックスが設置されている。現在のタイトル保持者は藤井聡太叡王(竜王、王位、棋聖、19)。
(ABEMA/将棋チャンネルより)