オーラス、ライバルからのリーチ。その逆境で見出した勝機をしっかりと掴んだ。プロ麻雀リーグ「大和証券Mリーグ2021」12月20日の第1試合、セガサミーフェニックス・魚谷侑未(連盟)が南4局に逆転のアガリを決め、わずか100点差でトップ、自身3勝目を挙げた。
魚谷は先週、自団体の最高峰タイトルである第16期女流桜花決定戦で優勝、その勢いに視聴者もトップの期待を持って迎えた。この試合の対局者は魚谷、KADOKAWAサクラナイツ・堀慎吾(協会)、U-NEXT Pirates・石橋伸洋(最高位戦)、赤坂ドリブンズ・鈴木たろう(最高位戦)の並びでスタートした。
魚谷はもつれるツモの中で思うような手を作ることができず、南2局まで加点なし、4着目に沈んでいた。風向きが変わったのは南3局、赤が2枚ある手を迎えると、12巡目にソウズのリャンメンをチー。カン4筒でテンパイを取る。ここで魚谷は赤5索をあえてさらさず、自分の手が安いと見せる鳴き方をした。その後すぐに赤5筒を引き、これでこっそり赤3枚、満貫にパワーアップだ。この手を石橋からアガって、タンヤオ・赤3で8000点の獲得。一気にトップ争いへ浮上した。
南4局、魚谷は3着目。トップ目の鈴木とは8900点差、2着目の堀まではあと700点だ。魚谷の手にはドラも赤もない。堀が先制リーチをかけてきたことにより、魚谷は瞬間的に2着へ浮上したが、アガられてしまえば3着で終わってしまう。14巡目、魚谷は待望のドラを引き入れて2・5索待ちでリーチ。堀のリーチ棒があることで満貫出アガリもOKとなり、一発か裏ドラが乗れば逆転だ。この直後、一発で堀が2索を掴み、リーチ・一発・平和・ドラ・裏ドラの8000点をゲット、鈴木を100点かわして逆転勝利を収めた。実況の日吉辰哉(連盟)は「100点逆転してる!」と絶叫、解説の渋川難波(協会)も「絶妙に逆転しましたね!南3局まではどうやって3着取るかというところでしたが、ブチ抜いていきましたね」と驚きの声を上げた。
南3局からの鮮やかな逆転劇、視聴者もこれには「魚谷これはかっけぇわ」「ゆーみんトップ!100点捲った!」「もう止められんな魚谷。強い」と大喝采だ。インタビューに登場した魚谷は「平和のテンパイが入って、一発と裏ドラの2つに頼るのは難しい。一手替わったらリーチというところに堀さんからリーチが来て、出アガリ8000でもよくなったので」と追っかけリーチの理由を説明、見事な逆転劇には「すごいいい展開で、震えました」と自分でも信じられない、といった表情を浮かべた。
その後は東場の反省点を自ら語り、勝利の後だからこその謙虚なコメントを口にした。これに視聴者からは「試合中に修正できるのがすげぇよ」「それでも無駄やミス放銃してないからチャンスきた」とその実力を称える声が続けて投稿され、渋川も「全然浮かれてない」と魚谷の真摯さに脱帽といったところだった。
【第1試合結果】
1着 セガサミーフェニックス・魚谷侑未(連盟)3万5500点/+55.5
2着 赤坂ドリブンズ・鈴木たろう(最高位戦)3万5400点/+15.4
3着 KADOKAWAサクラナイツ・堀慎吾(協会)1万8200点/▲21.8
4着 U-NEXT Pirates・石橋伸洋(最高位戦)1万900点/▲49.1
※連盟=日本プロ麻雀連盟、最高位戦=最高位戦日本プロ麻雀協会、協会=日本プロ麻雀協会
◆Mリーグ 2018年に発足。2019シーズンから全8チームに。各チーム3人ないし4人、男女混成で構成され、レギュラーシーズンは各チーム90試合。上位6チームがセミファイナルシリーズ(各16試合)、さらに上位4位がファイナルシリーズ(12試合)に進出し、優勝を争う。
(ABEMA/麻雀チャンネルより)







