将棋の叡王戦段位別予選(八段戦)が12月23日に行われ、糸谷哲郎八段(33)が野月浩貴八段(48)に93手で勝利した。糸谷八段はブロック優勝で、本戦出場を決めた。
先手の糸谷八段が雁木、後手の野月八段が矢倉の出だしとなった一局は、角交換の直後に糸谷八段が敵陣に打ち込んだ角が機能。成り込んでからも野月玉に狙いをつけながら、飛車の動きも制限するなど攻守に働いた。優勢を感じたのか、早見え早指しの特徴がフルに発揮され、終局時には持ち時間1時間の半分以上となる36分を残しての快勝となった。
叡王戦は四段から九段までに分かれた段位別予選を行い、12人が通過。シード棋士4人を加えた16人で本戦を戦う。25人が参加する八段戦はAからCまでの3ブロックに分かれて行われ、それぞれ優勝者が本戦に出場する。前期から不二家が主催となり、対局時には栄養補給のためのお菓子ボックスが設置されている。現在のタイトル保持者は藤井聡太叡王(竜王、王位、棋聖、19)。
(ABEMA/将棋チャンネルより)