慈愛に満ちた笑顔で、勝利を喜んだ。プロ麻雀リーグ「大和証券Mリーグ2021」12月24日の第1試合、TEAM雷電・黒沢咲(連盟)がトップを獲得。クリスマスイブのプレゼントとしてファンからトップを期待され、見事に応えた。
この試合の対局者はKADOKAWAサクラナイツ・岡田紗佳(連盟)、KONAMI麻雀格闘倶楽部・高宮まり(連盟)、赤坂ドリブンズ・丸山奏子(最高位戦)、黒沢の並びと、女性4人で華やかにスタートした。
黒沢は東3局、6巡目に先制リーチをかけると、これをツモってリーチ・平和・ツモ・ドラ・裏ドラで8000点をゲット、トップ目にいた高宮をマクる。東4局、先程の満貫ツモの興奮冷めやらぬ中で、ダブ東対子とドラ2のチャンス手が訪れた。黒沢は第1打で打たれた東をポン、すぐにテンパイしてこれをツモ。ダブ東・ドラ2の1万2000点を手に入れて、さらにリードを広げた。
2着目の高宮を4000点リードして迎えた南4局。黒沢は6巡目にメンゼンで中暗刻のテンパイを果たす。岡田が1筒をポンしているところに、黒沢はテンパイ打牌となるドラ8筒を勝負。僅差で役ありのためリーチはかけないままとしたが、積極的な打ち回しにファンは「激アツ!!!」「これはいけるか!」と大興奮だ。この局は丸山のアガリとなり、黒沢は今期4勝目を挙げた。
インタビューでは今期4勝の裏に4回のラスがあることを振り返り「トップラス麻雀を今年もやっちゃってるなという感じだったんですけど、なんとか今日トップが取れて嬉しいです」と喜んだ。この試合に際し、周囲からは「お嬢、トップのクリスマスプレゼントをくれ、みたいなメッセージがたくさんありまして」と大きな期待があったことを明かして、「ちょっと小さかったんですけど、なんとか無事トップを取ることができました」と続けた。黒沢はまさに“聖母”のように、チームメイトの男性3人、そして普段から応援してくれるファンへ、トップのプレゼントを優しい微笑みとともに渡すことができた。
女性4人と華やかだったこの卓だが、自団体のトップリーグで戦う黒沢は抜群のキャリアを誇る。今年はトップタイトルである鳳凰位決定戦にも勝ち残り、女性初の同タイトル奪取も期待される中で貫禄の勝利だ。イブに快勝を決めた黒沢には、「お嬢おめでとう!!」「やはり女性プロ対決で勝ったのはこの人か」「運の要素が大きいとはいえトップ者がこんなに順当と思える卓もなかった」と、その卓越した力に声援と賛辞が続けて投稿されていた。
【第1試合結果】
1着 TEAM雷電・黒沢咲(連盟)3万6500点/+56.5
2着 KONAMI麻雀格闘俱楽部・高宮まり(連盟)3万3500点/+13.5
3着 KADOKAWAサクラナイツ・岡田紗佳(連盟)2万4600点/▲15.4
4着 赤坂ドリブンズ・丸山奏子(最高位戦)5400点/▲54.6
※連盟=日本プロ麻雀連盟、最高位戦=最高位戦日本プロ麻雀協会、協会=日本プロ麻雀協会
◆Mリーグ 2018年に発足。2019シーズンから全8チームに。各チーム3人ないし4人、男女混成で構成され、レギュラーシーズンは各チーム90試合。上位6チームがセミファイナルシリーズ(各16試合)、さらに上位4位がファイナルシリーズ(12試合)に進出し、優勝を争う。
(ABEMA/麻雀チャンネルより)







