24日、歌手でタレントのぱいぱいでか美が、自身の公式サイトで芸名を「でか美ちゃん」に改名することを報告して話題を呼んだ。26日にABEMAで放送された『ABEMA的ニュースショー』で、改名や決断に至った心境の変化について本人の思いが明かされると、一連の考えを聞いた千原ジュニアが「色々考えている」と感心する一幕があった。
改名については、1年前くらいから考えていたというでか美ちゃん。仕事の幅が狭まること、さらに30歳になったことで仕事で関わるアイドルの子らが年下になることが多くなり、あまり気を遣わせたくないことなどを改名の主な理由に挙げ「アイドルの方が私の名前を呼ぶというだけで、そっち側のファンの人が盛り上がったり、盛り下がったり。何にせよ、複雑な感情を持たせてしまうということが、遠回しに自分がセクハラをする側になってしまっている。ハラスメントにどうしても関わってしまうのはダメかな。変え時かなっと」と解明に至った思いを丁寧に説明した。
「女性が胸の大きさを強調するというのは、セクハラに当たるのでは?」との質問を投げかけると「それは正直思っていない」と即座に否定。さらに「今でもぱいぱいでか美っていう名前は良いなと思う。自分の体のチャームポイントを主張して何が悪いのか? と思う」とも続けた。
また、でか美ちゃんは、改名を後押しするきっかけの一つになったこと、気がかりだったこととして「自分のエゴサーチをしていると、会社の上司から『お前、意外とぱいぱいでか美だな』って言われたというツイートを見たことがあった。直接的な表現は完全にセクハラだが、私の名前を使うことでおもしろ会話みたいにして言っている人がいて、『ちょっと嫌だった』というツイートを見ると、そういう風に(芸名を)使われると結構しんどい」とも。
「自身の芸名が社会的なセクハラの免罪符的なものになってしまっていると感じていたのか?」との問いに対しては「それも感じていた」としたうえで「自分はフェミニズムという考え方は男女問わずみんなが生きやすくなるために必要な人権意識と考えている。それでも、反射的に『フェミニストが怖い』という人もいる。そういう人たちが『“ツイフェミ”のあいつらは、ぱいぱいでか美を見たら何て言うか?』みたいな感じで、“俺たちの仲間”みたいな意識を名前だけで持たせてしまっていた。私はその人たちとは考え方がかなり反対側の位置にいるのに、しんどいという気持ちはあった。何もしていないのに、“ぱいぱいでか美”を名乗っているだけで、“反フェミ”みたいなことを勝手に扱われちゃうときがあって、そういう意味でハラスメントに加担してしまっているのかなと思ったりはしていた」とした。
一連の丁寧な受け答えを聞いたMCの千原ジュニアは「でか美というのでわかる。言ってみたら、(元の芸名のニュアンスも)残っている」としつつ「名前、芸名から想像するより、かなり色々なことをちゃんと考えている方」と感心した様子で語った。
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