藤井聡太竜王、気になる新年の過ごし方「ゆっくり過ごせれば」「正月料理はかまぼこが好き」
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 2021年は多くの対局をこなし、タイトルも4つ獲得するなど、またしても大活躍だった将棋藤井聡太竜王(王位、叡王、棋聖、19)。公式戦は比較的早く、12月上旬で終了したが、その後もイベント出演をはじめ各所にひっぱりだこ。将棋界の顔として多忙な日々を送っている。新年に向けての合同取材に応じた藤井竜王は、年明け間もないところから始まるALSOK杯王将戦の七番勝負(1月9日開幕)への準備もある中、「ゆっくり過ごせれば」と、年末から年始にかけてつかの間の休息を取るようだ。

【動画】藤井聡太竜王が渡辺明名人を下して棋聖位を防衛した一局

 昨年の1月時点では、まだ王位・棋聖の二冠だったが、今や最高峰タイトルの竜王や叡王も奪取し、現役最多の四冠保持者。序列1位にもなった藤井竜王だが、対戦相手のレベルが上がっても、その勝率は下がることなく勝ちまくった。2021年を振り返り「自分の実力以上の結果が出せました。大きな舞台の対局をたくさん経験することができて、非常に充実した一年でした」と、成長しながら結果を出せたことを喜んでいる。さらなる高みを目指す者としては、満足という言葉は当てはまらないかもしれないが、課題を克服しようとした努力が勝利という結果になって出ることは、競技者なら誰でもうれしいところだ。

 1月9日から開幕する王将戦の七番勝負では、藤井竜王に次ぐ3つのタイトルを保持する渡辺明王将(名人、棋王、37)との戦いが始まる。昨年はヒューリック杯棋聖戦五番勝負で3連勝し防衛を果たしたが、早指し棋戦の銀河戦では準決勝でぶつかり敗戦。2日制対局を非常に得意にしている相手でもあり、準備を進めておきたいところだ。

 とはいえ、ずっと根を詰めて研究していては、さしもの藤井竜王といっても無理がくる。適度な休息、気分転換は必要だ。年末のイベント出演時でも明かしたが、最近ハマっているのは、チェスの詰将棋とも言われる「チェス・プロブレム」。将棋のことを考えない日はないが、「チェス・プロブレムを解いている時は集中しているので、切り替えながらやっています」と、違うことを考えることがリフレッシュにつながっているようだ。

 棋士の間では、若手を中心に筋トレなどが流行り始めているが、藤井竜王は自宅でゆっくりがお好みの様子。「将棋観戦は、息抜きに近いと思います」と、研究目的とは別に対局を見ることが純粋に楽しいという。また好きな正月料理については「かまぼこが好きです」。以前から公言してきた、きのこ嫌いも克服傾向にあるようで、そこは今年20歳を迎える大人といったところだろう。

 デビュー間もない中学生時代、さらには高校入学後でも、インタビュー時にはなかなか声が出ないこともあったが、この1、2年ではぐっとたくましくもなり、イベントなどでのあいさつでも笑いの要素を入れる余裕すら出てきた。メリハリをつけ、最年少五冠への挑戦が迫る藤井竜王。ひとまずこの数日は、こたつでかまぼこを食べながら、将棋番組を見て過ごしている様子が目に浮かびそうだ。
ABEMA/将棋チャンネルより)

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