世界テニス国別対抗戦ATPカップ4日目の第1試合、イタリア対フランスのダブルスで弾丸サーブが味方の後頭部を直撃。ボールが高く跳ね上がった次の瞬間、実況が思わず声を上げる一幕があった。
イタリアペアが第1セットを先取して迎えた第2セットの攻防でそれは起きた。フランスのロジェ・ヴァセランが放った強烈なサーブがファブリス・マルティンの後頭部を直撃。虚を突かれたマルティンは左手ですぐさまキャップを取ると、被弾した後頭部を何度もさすりながら苦悶の表情を浮かべた。
その後、苦笑いを浮かべるヴァセランのもとに歩み寄り「大丈夫」と言わんばかりに左手でタッチをかわしたが、タッチを終えた左手は再び頭へ…。その様子にABEMAの実況席からは「これは痛い」との声が上がった。
この事態を受け、解説が「ちょっと立ち上がるのが早かったですよね。ボールが過ぎてから立たなければいけないんですけども。ですから、(サーブを打った)ヴァセランのミスというよりも、マルティンのミスだったという気がします」と状況を整理。
さらに実況が「ミスをして、しかも痛い。これは相当辛いですね」と応じると、誤爆被弾したマルティンは顔を歪め、その後も後頭部を痛そうに何度もさすっていた。
なお2日目にもロシアの世界ランク2位の強豪・メドベージェフの200キロ近いサーブが味方を直撃する事態が起こっており、ファンからは「まただ」「笑えるけど、本人は笑えない」など同情的な声が寄せられていた。試合はイタリアペアが勝利している。