競馬だったら大本命確実瑞原明奈が4勝目 13戦で連対率は驚異の85％／麻雀・Mリーグ

　出場すれば着実にポイントを持って帰ってくる、抜群の安定感。競馬で例えれば、誰だって大本命に据えたい人気馬だ。プロ麻雀リーグ「大和証券Mリーグ2021」1月6日の第2試合、U-NEXT Pirates・瑞原明奈（最高位戦）がオーラスに逆転トップを飾り今期4勝目。チームの上位キープに貢献した。

【動画】逆転勝利に笑みがこぼれる瑞原明奈

　第1試合でトータル首位のKONAMI麻雀格闘倶楽部・高宮まり（連盟）が3着となり、上位チームの争いがますます混とんとした中で迎えたこの試合。対局者はKADOKAWAサクラナイツ・堀慎吾（協会）、瑞原、TEAM雷電・黒沢咲（連盟）、KONAMI麻雀格闘倶楽部・滝沢和典（連盟）の並びで始まった。瑞原は東1局からリーチ、また鳴きを使って攻めるも、テンパイ止まりで失点が続く展開。ようやく手が成就したのは東4局だ。5巡目に先制リーチをかけると、すぐにツモってリーチ・ツモ・三暗刻・赤の8000点を獲得。これで4者が平たいスコア状況となった。

　続く南1局、瑞原はまたも早いリーチ、待ちは二・五・八万の3面張だ。中盤にこれをツモ、リーチ・ツモ・平和・赤・ドラの8000点、連続の満貫ゲットだ。南4局は滝沢が堀から親満貫をアガり、これで瑞原はマクられてしまう。しかし1本場、瑞原にまだチャンスは残されていた。堀の先制リーチを受けながら、一・四万待ちでテンパイ。振り込めばラスもあるが、ここはトップを狙ってリーチ。見事にツモってリーチ・ツモ・平和・一盃口の5200点（＋300点）を加点、再逆転でトップを手に入れた。試合直後は額をグリグリと撫でる場面もあり、極限の集中状態で戦い続け、そこから解放された表情が画面に映し出された。

　インタビューに登場するなり瑞原は「疲れちゃって、ちょっと頭がぼーっとしちゃってるんですけど」と疲労を口にした。いつものように試合内容を振り返り、スラスラと状況や思考を視聴者へ説明すると、コメント欄には「棋士レベルで回転早い」「美人で強いとか最強やん」と好評価の声が連投されていた。

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　レギュラーシーズンは中盤戦を迎え、そろそろ周囲もセミファイナルへの展望も気になるところ。瑞原はインタビューの締めにまず「あけましておめでとうございます！」とファンへ挨拶、それから「トップを取れても、プラス3ケタには届いてない。ラスを引くこともありますが、ちょっとずつ『コツコツ戦法』でパイレーツらしく頑張っていきたいと思います」と、これからも自分たちのスタイルで上を目指すと宣言した。

　チーム創設2年目に指名された瑞原だが、自身3年目の今期はこれまで13戦で連対率85％と、チームのポイントゲッターとして欠かせない存在へと成長した。時にチームカラーとは異なる強引なトップ取りで気迫溢れる姿も見せるが、その気丈さ、実戦力の高さがまたファンの心を掴んでいる。インタビューを終えてもしばらく視聴者からは「かわいい！」の声が立て続き、“大本命”としての支持をさらに集めていた。

【第2試合結果】

1着　U-NEXT Pirates・瑞原明奈（最高位戦）3万6700点／＋56.7
2着　KONAMI麻雀格闘倶楽部・滝沢和典（連盟）2万9100点／＋9.1
3着　KADOKAWAサクラナイツ・堀慎吾（協会）1万8400点／▲21.6
4着　TEAM雷電・黒沢咲（連盟）1万5800点／▲44.2

【1月6日終了時点での成績】

1位　KONAMI麻雀格闘倶楽部　＋260.8（54/90）
2位　セガサミーフェニックス　＋208.7（52/90）
3位　EX風林火山　＋132.9（52/90）
4位　KADOKAWAサクラナイツ　＋127.1（54/90）
5位　U-NEXT Pirates　＋96.4（54/90）
6位　渋谷ABEMAS　＋6.5（52/90）
7位　赤坂ドリブンズ　▲218.6（52/90）
8位　TEAM雷電　▲633.8（54/90）

※連盟＝日本プロ麻雀連盟、最高位戦＝最高位戦日本プロ麻雀協会、協会＝日本プロ麻雀協会

◆Mリーグ　2018年に発足。2019シーズンから全8チームに。各チーム3人ないし4人、男女混成で構成され、レギュラーシーズンは各チーム90試合。上位6チームがセミファイナルシリーズ（各16試合）、さらに上位4位がファイナルシリーズ（12試合）に進出し、優勝を争う。
（ABEMA／麻雀チャンネルより）

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