息つく間もなく好手が続き、ファンの熱狂が止まらない。プロ麻雀リーグ「大和証券Mリーグ2021」1月6日の第2試合、選手が立て続けに危険牌を止め、さらにテンパイを組み直すという高難度の技を見せて、視聴者が沸き立った。
場面は南3局2本場、供託のリーチ棒が2本と白熱した展開で、西家のKADOKAWAサクラナイツ・堀慎吾(協会)がまず發ポン、そして九万チーと積極的にアガリへ向かう。さらに8索をポンしてイーシャンテン。これに南家のKONAMI麻雀格闘倶楽部・滝沢和典(連盟)が応戦。ダブ南をポンして、危険牌のマンズを勝負、ホンイツへ向かった。
滝沢はカン2筒で満貫のテンパイ。それに対して堀は4索単騎待ちでテンパイを果たし、どちらも供託2000点込みで是が非でもアガリを取りたいところ。最初に当たり牌を引いてしまったのは滝沢だ。4索を引いてしばし長考、その後になんとこれを止め、1筒を切り出した。
満貫をオリるというこの選択に、実況の日吉辰哉(連盟)は「ウソだろ!?」と絶叫。解説の藤崎智(連盟)も「うーわー!ははは」と声にならない声を発してビックリ仰天。視聴者からも「凄いものみた!」「すっごこれエグすぎ」「滝沢まじかよwww」「どんだけ見せ場あるんだよw」とコメントが連投された。
さらに堀が直前まで滝沢の当たり牌だった2筒を切ると、これに親のTEAM雷電・黒沢咲(連盟)がポン。3索か4索の選択で、対々和の役ありテンパイが取れる4索を選ぶと堀へ放銃だ。しかし黒沢は役なしを受け入れ、少しでも通りやすい3索を選択して放銃回避に成功した。
まるで神目線、周りが透けて見えているかのような打ち筋に周囲はまたもビックリ、「この人たちなんなの」「凄い!!」「この卓レベルやべえええ」「泣きそう」「神々の遊びやわ」と驚きの声が続いた。また藤崎はこの展開に「今日はすごいものを見せてくれてますね、皆さんね」と舌を巻いていた。
堀は3つの仕掛けでテンパイ、滝沢も当たり牌をビタ止めの末に、その牌にくっつけた形でテンパイ、黒沢も鳴いてそれに続き、結果は3人テンパイで流局。派手なアガリはなくともプロがプロとしての仕事をして、視聴者を熱狂させた名局が完成だ。その後もしばらく視聴者はざわつき、また余韻に浸っていた。
※連盟=日本プロ麻雀連盟、最高位戦=最高位戦日本プロ麻雀協会、協会=日本プロ麻雀協会
◆Mリーグ 2018年に発足。2019シーズンから全8チームに。各チーム3人ないし4人、男女混成で構成され、レギュラーシーズンは各チーム90試合。上位6チームがセミファイナルシリーズ(各16試合)、さらに上位4位がファイナルシリーズ(12試合)に進出し、優勝を争う。
(ABEMA/麻雀チャンネルより)
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