将棋の藤井聡太竜王(王位、叡王、棋聖、19)が1月13日、順位戦B級1組の11回戦で千田翔太七段(27)と午前10時から対局を開始した。前日までに今期8勝1敗で単独トップに立っている藤井竜王は本局に勝利し、後続の棋士が敗れた場合、今日にも初のA級昇級を決める可能性がある。
【中継】順位戦 B級1組 第11回戦 藤井聡太竜王 対 千田翔太七段
2016年10月に四段昇段し8割を超える通算勝率を誇る藤井竜王だが、順位戦でも無類の強さを誇っており、通算で47勝2敗、勝率は.9592と突き抜けている。今期からB級1組に参戦しているが、2回戦で稲葉陽八段(33)に敗れたものの、その他の対局は快勝の連続。タイトル経験者や勢いのある若手棋士が揃うことで「鬼の住処」とも呼ばれる激戦区を1期抜けしようとしている。
今日、A級昇級が決まる条件は、まず藤井竜王が千田七段に勝つこと。さらに7勝2敗で2番手につけている佐々木勇気七段(27)、または6勝3敗で4番手の稲葉八段のどちらかが同日に行われている対局で敗れること。この2つの条件が満たされると12、13回戦の2局を残して、藤井竜王が昇級枠である上位2人に入ることが確定、昇級が決まる。
藤井竜王と千田七段の対戦は過去に5局あり、藤井竜王が4勝1敗とリード。両者ともに将棋ソフト(AI)による研究にも定評があり、序盤は研究のぶつかり合い、中盤、終盤は力勝負といった戦いが予想される。
持ち時間は各6時間で、先手は藤井竜王。ABEMAでは、この対局を終了まで生放送する。
(ABEMA/将棋チャンネルより)