娘が訴えた胸の腫れ…「思春期早発症」実体験を描いた漫画に相次ぐ反響
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「今回、親子で治療するにあたり、細かく私自身も知ることができました。漫画に描いたらもっとわかりやすく知っていただくことができるかなと思って、描かせていただきました」

 マミヤさんが漫画として描いたのが、娘が小学1年生のときに発覚した「思春期早発症」についてだ。

【映像】6歳で胸が膨らんできた?「思春期早発症」を描いた漫画

あのね、ママ。こっちのおっぱい、何か…硬くてゴリゴリするんだけど…」

 ある日、娘が訴えた胸の腫れ。それは、次第に大きくなっていったという。原因を探ろうと調べ、思春期早発症にたどり着いたマミヤさん。病院でその予想は的中する。

娘が訴えた胸の腫れ…「思春期早発症」実体験を描いた漫画に相次ぐ反響
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「すぐに思春期早発症と診断されたではなくて、初めに『手のレントゲンを撮ります』ということで、手の骨をレントゲン撮って『骨に異常がなければ経過観察、異常があったらさらに検査を進めます』といわれました。骨のレントゲンを撮ったら『お嬢さんは全体の骨の年齢が進んでしまっています』といわれて。娘はそのとき6歳11カ月でしたが(骨は)もう8歳でした。そこから血液検査をして発覚した形になります」

 この思春期早発症とは、どのような病気なのだろうか。有明こどもクリニックの院長・村上典子医師はこう話す。

「女の子が女の子らしい体に、男の子が男の子らしい体によりなっていくことを二次性徴といいます。具体的に言うと女の子だとおっぱいが大きくなる、陰毛や腋毛が生えてくる、そして生理が始まる。男の子だと精巣が大きくなってくる、陰毛や腋毛が生えてひげが生える。それから声変りがくる。こういったのが二次性徴に当てはまりますが、いわゆる標準的な発来よりも早く来てしまう二次性徴を『思春期早発症』といいます」

 通常の時期よりも早く性ホルモンが出ることで、二次性徴が進んでしまう思春期早発症。結果、身体の成長が止まり、身長が伸びなくなってしまう影響もあるという。

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 卵巣・精巣の腫瘍のほか、睡眠不足が起因するケースもある思春期早発症。中には原因が不明のケースもあるという。治療は可能なのだろうか。

「ホルモン治療を行います。まずは大きな病院に行ってホルモンがどのくらい出ているのかチェックをして、もちろんそれと同時に腫瘍がないかのチェックもします。腫瘍がない、でもホルモンが出ていれば、注射薬でそれを抑える治療をします」

 娘の胸の腫れは、実は人よりも早い成長だった――。前述のマミヤさんは、娘に治療したときとしなかったときのことを丁寧に説明し、治療をするかどうかを相談した。治療には、定期的な注射と血液検査が2年から3年程度必要になる。小さな子どもには負担のある治療だが、娘は治療を受ける決断をした。

 娘が受けた治療について「1回目(の注射)を打ってから、すぐにふくらんでいた胸が元にほぼ戻りました」と振り返るマミヤさん。左右差がほぼわからなくなるくらいへこんだことで「娘もちょっと喜んでいました。当時は(悩みを)はっきりとは言わなかったけど、本人は気にしていたのかなと思いました」と話す。

娘が訴えた胸の腫れ…「思春期早発症」実体験を描いた漫画に相次ぐ反響
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 マミヤさんは初めの異変から、検査・治療までの経過を描き、Instagramで公開。漫画には同様の経験をした人からの励ましや、「自分も思春期早発症だったのかもしれない」といった反応が多く寄せられている。

「コメントをいただいて『私だけじゃないんだ』って娘が言ってくれたり、『私もこの人みたいに155センチいくまで(注射を)打ちたい』と後押ししていただいて。親としてはありがたいなと思いました。もしかしたら今までは、身長が低いのも個性、成長が早いのも個性ととらえられていたかもしれませんが、こういう症状があって、本人と親御さんが希望したら、もう少し平均くらいに成長を進めることができるかもしれません。その方法があるなら、知識として知っておく分には損ではないかなと思いますし、少しでもいろいろな人に理解というか、知ってもらいたいなという気持ちがあります」

(『ABEMAヒルズ』より)
 

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