厚生労働省の調査によると、全国の学校における認知されたいじめの数は50万件以上。内訳をみると、年齢が上がるにつれて、いじめの件数は減少していることがわかる。
 「いじめは子どもたちの間で行われるもの」とイメージする人も多いかもしれないが、今社会問題になっているのが「大人のいじめ」だ。厚生労働省の「個別労働紛争解決制度の施行状況」を見ると、労働相談窓口に寄せられる内容で最も多いのが「いじめ・嫌がらせ」で、件数はこの10年でおよそ2倍に跳ね上がっている。子どもの見本となるべき大人たちが、なぜいじめを犯してしまうのか。