藤井聡太竜王、永瀬拓矢王座に敗れる 過去4回優勝の大会でベスト4入りを初めて逃す/将棋・朝日杯
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 将棋藤井聡太竜王(王位、叡王、棋聖、19)が1月16日、第15回朝日杯将棋オープン戦の本戦トーナメント2回戦で、永瀬拓矢王座(29)に109手で敗れた。初出場・初優勝となった第11回大会から数えて今回で5回目の出場だったが、過去の4回は優勝3回、ベスト1回。今期は4回目の優勝を目指していたが、今大会では初めてベスト4入りを逃すことになった。

【中継】朝日杯本戦 藤井竜王-永瀬王座

 今から約5年前、藤井竜王のプロデビューから間もなくして練習パートナーとなった両者の対戦は、今回で公式戦10局目。藤井竜王が7勝2敗とリードしていたが、本局は永瀬王座が先手番から角換わりを目指したところ、藤井竜王が角道を止めて雁木に。細かい部分で主導権を握り合う序盤を経由して、中盤は飛車角の交換や、激しき駒がぶつかり合う展開となった。

 藤井竜王は薄い居玉のままで難解な終盤を戦い続けたが、永瀬王座は持ち駒を惜しみなく自に使う、棋風通りの「負けない将棋」に徹底。お互い1分将棋の中で勝利への道筋を探り続けると、永瀬王座が馬、角の2枚を有効に使い優勢、さらには勝勢になると、藤井竜王も玉を逃しながらの逆転を狙ったが、わずかに届かなかった。

◆朝日杯将棋オープン戦 持ち時間40分の早指し棋戦。一次予選、二次予選を勝ち抜いた棋士が、シード棋士を含めた計16人で本戦トーナメントを戦う。参加は全棋士、アマチュア10人、女流棋士3人で優勝賞金は750万円。藤井聡太竜王が3回優勝したことでも知られている。
ABEMA/将棋チャンネルより)

【中継】朝日杯本戦 藤井竜王-永瀬王座
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