多井隆晴、エースの仕事 久々トップに「肩身が狭かった」と照れ笑い 攻守のバランス抜群/麻雀・Mリーグ
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 若手2人が作った勝利の流れに、エースが乗り遅れるわけにはいかなかった。プロ麻雀リーグ「大和証券Mリーグ2021」1月21日の第1試合、渋谷ABEMAS・多井隆晴(RMU)がトップを獲得し、試合後は安堵の笑みを浮かべた。

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 この試合の対局者はTEAM雷電・黒沢咲(連盟)、多井、KADOKAWAサクラナイツ・内川幸太郎(連盟)、U-NEXT Pirates・瑞原明奈(最高位戦)の並びで開始した。試合は内川に大きく先行され、多井はなかなかリーチがかけられない中でテンパイ料を稼ぎながら中盤戦へ。最初のアガリは東4局3本場だ。役満・四暗刻も見えるイーシャンテンから發をポン。黒沢からこれをロン、發・対々和の5200点(+900点)をアガってトップ目に立った。

 親を迎えた南2局、内川の先制リーチを受けたが、ドラの8索を重ね、一盃口まで完成するともう多井に撤退の考えはない。危険牌を静かに置いてダマテン、15巡目にツモ・タンヤオ・平和・一盃口・ドラ2の1万8000点を決めて、ダントツとなった。その後、瑞原の猛追を受けて、南4局は競り合いに。ここで多井は、リーチや三色同順も見える配牌を前に、十八番の“配牌オリ”の戦術を選択だ。瑞原に鳴かせない、振り込まない、という鉄壁ガードは当然として、内川や黒沢がテンパイし、瑞原に振り込んでしまうという展開さえも起こらないように、慎重に打牌を進めていく。この戦略が奏功し、この局は全員ノーテンで流局、多井は4勝目を獲得した。

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 インタビューでは「ホっとしてます」とまず心境を語り、チームメイトの白鳥翔(連盟)の名前を挙げて「白鳥さんのパワハラがキツくて…。自分たちは松本(吉弘・協会)と2人でプラスしてるけど、何やってんの?って。1月入ってから言われ続けて。ようやく仕事ができました」と語った。17日の試合では白鳥・松本で同日2連勝、そこから回ってきた登板の機会でしっかり勝ち切れたことを多井は喜んだ。

 ファンへ向けては「結構チームが上り調子です」と好調を伝え、さらに「ここでまた1回のラスで転落のきっかけになってしまうかもしれない」と、一寸先は闇という考えも持ちながら、ラスを避けるために慎重に戦うと語りかけた。頼れる後輩の勝ち運にしっかり乗ってトップ。シーズン冒頭から「後半になると調子が上がる」と語り続けていた多井が有言実行となると、他チームにとってこれ以上の脅威はない。視聴者からは「多井さんトップナイス!」「アベマズもエンジン掛かってきたな」「たっかはる!! たっかはる!!」と背中を押す声が多数投稿されていた。

【第1試合結果】

1着 渋谷ABEMAS・多井隆晴(RMU)4万7100点/+67.1
2着 U-NEXT Pirates・瑞原明奈(最高位戦)4万3100点/+23.1
3着 KADOKAWAサクラナイツ・内川幸太郎(連盟)8200点/▲31.8
4着 TEAM雷電・黒沢咲(連盟)1600点/▲58.4

※連盟=日本プロ麻雀連盟、最高位戦=最高位戦日本プロ麻雀協会、協会=日本プロ麻雀協会

◆Mリーグ 2018年に発足。2019シーズンから全8チームに。各チーム3人ないし4人、男女混成で構成され、レギュラーシーズンは各チーム90試合。上位6チームがセミファイナルシリーズ(各16試合)、さらに上位4位がファイナルシリーズ(12試合)に進出し、優勝を争う。
(ABEMA/麻雀チャンネルより)

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【動画】瑞原明奈、強烈なドラ4の跳満
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