将棋のALSOK杯王将戦の七番勝負第2局が1月22日に行われ、渡辺明王将(名人、棋王、37)と藤井聡太竜王(王位、叡王、棋聖、19)が午前9時から対局を開始した。白熱した第1局は藤井竜王が勝利し、最年少五冠に向けて一歩前進。4連覇がかかる渡辺王将は、巻き返しの勝利を挙げられるか。
2022年初のタイトル戦として始まった同シリーズは、史上初となる「三冠 対 四冠」で、8つあるタイトルのうち2人で7つを占めるという、将棋界の“頂上決戦”だ。全将棋ファン注目のシリーズとなっているが、第1局から大熱戦。最終盤まで形勢が二転三転するような勝負は、最後に抜け出した藤井竜王が勝利し、王将奪取に幸先のいいスタートを切った。
両者の対戦は過去に11局あり、藤井竜王が9勝2敗とリードしている。タイトル戦ではヒューリック杯棋聖戦でぶつかっており、2期合計で藤井竜王の6勝1敗だ。2日制での対戦は、このシリーズが初めて。渡辺王将はこの2日制を得意としているとも言われ、先手番でもあるこの第2局で、どんなタイミングで仕掛けるかでも、勝敗が大きく左右されそうだ。また藤井竜王はハードなスケジュールもあってか、最近10局では6勝4敗とやや黒星が増えている。通算勝率8割超えの天才棋士は、この大勝負を前にどこまで状態を上げているか。
持ち時間は各8時間の2日制で、先手は渡辺王将。
(写真提供:日本将棋連盟)