獲得したタイトル数は27期を数え、永世名人の有資格者でもある谷川浩司九段(59)。七冠独占、永世七冠などを達成した羽生善治九段(51)よりも少し上の世代で、一気に相手玉を追い詰める様子には「光速の寄せ」という異名がついた。この寄せについて、近年になり将棋ソフト(AI)で検証したところ、「人より3手、タイミングが早い」と言われる踏み込みの感覚が、実に優秀だったことが改めて証明された。