激戦の疲労も、勝ってしまえば心地良い。プロ麻雀リーグ「大和証券Mリーグ2021」1月24日の第1試合、KADOKAWAサクラナイツ・沢崎誠(連盟)が個人単独トップとなる8勝目を獲得。試合後、2時間以上を要したロングゲームについては「いい運動になりました」と笑顔で振り返った。
21日のトップで個人首位へ返り咲いた沢崎。混戦を抜け出すためにも「今が大事な時期、しっかり上に抜けておこう」とチームで語り合い、改めて手綱を引き締めて臨んだこの試合、対局者は渋谷ABEMAS・白鳥翔(連盟)、沢崎、赤坂ドリブンズ・村上淳(最高位戦)、KONAMI麻雀格闘倶楽部・伊達朱里紗(連盟)の並びで開始した。
東2局1本場、親の沢崎は發を鳴いてまず6000点(+300点)のアガリ。続く2本場はホンイツ仕掛けだ。3巡目に1索を切り、染め手をボカす老獪な手順に出ると、西・北とオタ風を積極的に仕掛けテンパイ。最後は自力でアガリ牌を引き寄せ、ホンイツ・赤の7800点(+600点)を手に入れた。
こうなるとライバルのどんな攻めを受けても、簡単には勢いが止まらない。3本場は白鳥の2巡目リーチを受けながら、2つ鳴いてタンヤオのテンパイ。これを白鳥から討ち取ってタンヤオ・赤の2900点(+300点)をゲットした。このアガリで持ち点は4万点を超え、さらに南1局3本場、供託3本があるこの局では、中を鳴いて1000点(+900点、供託3000点)の収入。放銃に回った村上が思わず大きく唸る、この半荘を決定付けたアガリが飛び出した。
その後も積極的に仕掛け、要所でテンパイ料を手に入れ、南4局も自力でアガってゲームセット。個人単独トップとなる8勝目を挙げた。親番で猛連荘、アガリへの嗅覚をいかんなく発揮した戦いぶりに、解説を務めていた渋川難波(協会)は「今回も沢崎さんらしさが全開でしたね!」と絶賛した。
インタビューでは2時間超のこの試合の感想として「いい運動しましたね」と笑顔で一言。東2局3本場、白鳥のリーチに押し切った局については「オリて放銃するとめちゃくちゃになる。前向きに倒れようと思いました」と振り返った。ファンへ向けては「今日もツイてました!連投をやりたいけど、監督が許してくれないかな?」とお茶目に笑った。これにコメント欄では「マムたんかわいい!」「ぐははははw」と爆笑が起こり、またこの戦いぶりには「強い、年齢関係ないわ」「ツキじゃねぇよ 実力だよ おじいちゃんwww」と心酔するファンの声も多数みられた。長い試合の疲れもどこ吹く風。67歳の最年長選手が起こした風は、まだ止みそうにない。
【第1試合結果】
1着 KADOKAWAサクラナイツ・沢崎誠(連盟)4万4800点/+64.8
2着 KONAMI麻雀格闘倶楽部・伊達朱里紗(連盟)2万4100点/+4.1
3着 渋谷ABEMAS・白鳥翔(連盟)1万9700点/▲20.3
4着 赤坂ドリブンズ・村上淳(最高位戦)1万1400点/▲48.6
※連盟=日本プロ麻雀連盟、最高位戦=最高位戦日本プロ麻雀協会、協会=日本プロ麻雀協会
◆Mリーグ 2018年に発足。2019シーズンから全8チームに。各チーム3人ないし4人、男女混成で構成され、レギュラーシーズンは各チーム90試合。上位6チームがセミファイナルシリーズ(各16試合)、さらに上位4位がファイナルシリーズ(12試合)に進出し、優勝を争う。
(ABEMA/麻雀チャンネルより)