将棋の王座戦二次予選が1月26日に行われ、羽生善治九段(51)が藤井猛九段(51)に113手で勝利した。羽生九段は二次予選・第1ブロックの決勝に進出。次局に勝利すると本戦出場が決まる。
歴代最多、タイトル99期のうち24期を王座で稼いでいる羽生九段だが、今期は二次予選からの出場。本局が今期の初戦になったが、同学年で「藤井システム」の考案者でもある振り飛車党・藤井九段の前に大苦戦となった。
両者間では54局目となった一局は、先手の羽生九段が居飛車、後手の藤井九段が四間飛車(藤井システム)で始まると序盤、中盤は羽生九段がペースを握ったかに見えたが、夜戦に入り局面が進むと一転して藤井九段のペースに。持ち時間でもリードされた羽生九段は、中継していたABEMAの「SHOGI AI」でも勝率が5%になるほど追い込まれていた。ところが最終盤、藤井九段が一瞬見せた隙を逃さず形勢で逆転すると、そこからは再逆転を許さず、持ち時間がない中でも確実な指し回し。今年度は終盤での逆転負けも多く、プロ入りしてから初めて年度勝率が5割を切るという状態の中、最後まで諦めない姿勢が逆転勝利を呼び込んだ。
(ABEMA/将棋チャンネルより)