苦しみ続ける昨期の個人MVPに、ようやく復調の兆しだ。プロ麻雀リーグ「大和証券Mリーグ2021」1月31日の第1試合、KONAMI麻雀格闘倶楽部・佐々木寿人(連盟)がお家芸の倍満をツモり2着となり、ポイントを上乗せ。劣勢を覆す“魔王”の破壊力に実況の日吉辰哉(連盟)は絶叫した。
U-NEXT Pirates・瑞原明奈(最高位戦)が7万点を超えるトップ目に立ち、2着争いが焦点となった南1局1本場。佐々木は赤もドラもない手だが、7巡目に白を暗刻にして、チャンタ確定で即リーチ。ペン3索待ちで受けは苦しいが、アガれば大きい。日吉はすぐに残り枚数を数えると「ん?3山だ!」とアガリに期待を寄せる。その後、KADOKAWAサクラナイツ・内川幸太郎(連盟)の追っかけを受けたが、その直後に佐々木は見事にツモ。リーチ・ツモ・チャンタ・白・裏ドラ3の1万6000点(+300点)を獲得した。
このアガリが出るや日吉は「裏3!また来た!また例のやつだ!」と絶叫。また解説の渋川難波(協会)へ「この人は不調の中でもこれは決めるんですよね!?」と問いかけると渋川も「たしかに寿人さんは、大物手はよくアガっているイメージがありますね」と掛け合った。苦しくても大物手は逃さない、どこからでも逆転を狙う攻撃力に視聴者も熱狂し「かっけー!」「寿人の麻雀は面白い!」「これだよ麻雀は!!」「これぞ魔王様」と賛辞の声を連投していた。
試合開始前時点で佐々木の個人成績は▲179.0。昨期MVPの思わぬ不調にファンは復調を今か今かと待っていた。突如として入ったチャンス手をモノにして、地獄の門が半分開き、チームの雰囲気も変えたか、第2試合では伊達朱里紗(連盟)がトップを決めた。佐々木の“魔王”と称される破壊力、突破力があれば、チームは勢いづくはずだ。
※連盟=日本プロ麻雀連盟、最高位戦=最高位戦日本プロ麻雀協会、協会=日本プロ麻雀協会
◆Mリーグ 2018年に発足。2019シーズンから全8チームに。各チーム3人ないし4人、男女混成で構成され、レギュラーシーズンは各チーム90試合。上位6チームがセミファイナルシリーズ(各16試合)、さらに上位4位がファイナルシリーズ(12試合)に進出し、優勝を争う。
(ABEMA/麻雀チャンネルより)







