フルスイングの強烈な右をまともに被弾。その衝撃から背後にふっ飛んで崩れ落ちる担架投入の壮絶な失神KOに視聴者が騒然。「危険なのが入った」「すごい倒れ方」と驚きや心配の声が多数寄せられた。
2月12日に新宿FACEで開催された「RISE EVOL.10 & GIRLS POWER.6」。Delgermuru拳信王(FLAT UP)と小川悠太(誠真会館 所沢道場)の対戦は最終3ラウンド、強烈な右フックによる担架投入の壮絶なKO決着となった。小川の渾身の右フックに拳信王は仰け反って倒れ、そのまま後頭部をマットに強打。体が伸び切ってピクリともしないまま担架で運ばれる危険なダウンを受け、ファンに戦慄が走った。
モンゴル出身の拳信王は昨年の「RISE ELDORADO 2021」で元西武ライオンズの相内誠をKOして話題になった。対する小川はRISEでここまで3勝1敗と好調。SNSでは趣味のウーパールーパーや観賞魚について呟く異色の心優しきファイターだ。
序盤は拳信王の強烈なインローやパンチに苦しめられた小川。大振りのパンチが何度も顔面をかすめ鼻から出血するなど劣勢の場面も目立ったが、2ラウンド終了間際に右を当てると徐々にペースを握りはじめる。
運命の3ラウンド、小川は前に出る拳信王のボディにカウンターで右を当て、起死回生のダウンを奪う。さらに圧力をかける相手に対し、小川の右が次々とヒットし始める。明らかに形形勢は逆転だ。
後がない拳信王も左フックを振りながら前に出て、一発逆転の機会をうかがうが、ガードが完全に空き無防備な状態に。すると「ガードが低い」といった指摘が目立つようになった矢先、小川のフルスイングの右フックをまともに被弾した拳信王は直立不動のまま後方に崩れ落ちた。
リングに沈んだ拳信王の脚はピンと伸び切り、体は硬直。壮絶な失神KOでの幕切れとなった。手も脚も伸び切ったままピクリともしない拳信王のもとにドクターやセコンドが駆け寄る物々しい空気のなか、担架が投入されてリングを退いた拳信王。衝撃のダウンシーンにABEMAの視聴者からは「危険なのが入った」「すごい倒れ方」など驚きと心配の声が寄せられた。
一方、勝った小川もマイクを握ると、苦笑いを浮かべながら「1ラウンドか2ラウンドで鼻が折れていたっぽいので…とりあえず勝ててよかったです」と壮絶な打撃戦での勝利にホッと胸をなでおろした。