オープンフィンガーグローブで接近戦から豪快に右を振り下ろして衝撃KOを飾った勝者が、リングに沈んだ敗者に向かって中指を立てて罵倒。感情むき出しの“悪童”の振る舞いに、勝利者トロフィーを渡したラウンドガールが“ドン引き”する珍しい一幕があった。
2月16日に新宿FACEで開催された「RISE FIGHT CLUB」。Novo(TARGET SHIBUYA)と長舩☆ライオン(心将塾)の一戦は、1ラウンド97秒でNovoが劇的なKO勝利を収めた。しかしその直後、感情を抑えきれないNovoは倒れた相手に向かって中指を立て、罵倒する悪童ぶりを発揮。その様子を見ていたラウンドガールがリングで勝利を称えるも、トロフィーを渡す際には腰が引け、その後の記念撮影の際もNovoとの間には微妙な距離感が。そんな様子にファンからは「腰が引けてるw」「ドン引きやん」など、ツッコミの声が寄せられた。
昨年末にRIZINのリングに上がり、打ち合いの末に皇治を撃破。一躍時の人となったYA-MAN。そのYA-MANを輩出したのが、昨年からRISEで試験的に組まれていたオープンフィンガーグローブ(OFG)着用による試合だった。そして今回はOFGに限定した初の大会として注目を集めた。
オープニングの入場からリングサイドで掴み合うなど「喧嘩マッチ」の様相を呈したこの対決。序盤から乱打戦が展開されると、身長177センチとリーチで勝るNovoが徐々に試合を支配。最後は近距離からヒザ、テンプルへの右など、容赦ない連打を浴びせて長舩☆ライオンをマットに沈めた。
ダウン直後、興奮を抑えきれない様子のNovoはダウンした相手に向かって中指を立てる暴挙。さらに一度は離れるも、カウントが進む中で再び歩み寄ると暴言を浴びせかけた。カウント8でゴングが打ち鳴らされたが、その後もNovoの勢いは収まらずスタッフに引き離されてコーナーへ。勝ち名乗りを受け、ようやく落ち着きを取り戻したNovoは敗者のもとに歩み寄って敬意を示した。
問題のシーンはその直後。Novoにトロフィーを渡すべくリングに上がったラウンドガールだったが、一連の“悪童”ぶりに委縮したか、終始引き気味。トロフィーを渡す際には腰が引け、その後の記念撮影の際には微妙な距離感が。その様子にABEMAの視聴者からは「腰が引けてるw」「ドン引きやん」「微妙な距離感が草」「顔が引きつっている」などのツッコミが寄せられた。
ラウンドガールがリングから降り、マイクを握ったNovoは「貧乏なところから成り上がって、やっと普通のところまで来ました。クソボロいワゴン車、窓も手動で開けるようなクルマで、お母さんと毛布を持って入って寝たりしたところから。今、同じ境遇にいる子たち、頑張って一緒に成り上がりましょう。僕は金持ちになっても同じところにいます。その子たちの気持ちを忘れることがないし、ずっとここにいます。僕はやんちゃで友達もいなかったし、性格も悪くて…。でもずっと横にいてくれたお姉ちゃんの…今日は結婚式で。なので、おめでとうと言わせてください。愛しています、お姉ちゃん」と述べ、場内を沸かせた。また、さきほどまでの悪童ぶりからは想像できない一面に場内からは拍手も沸いた。