谷川浩司九段、弟子の注文に愛あるチクリ一言 漬物は「序盤というより終盤」枝豆は「7六歩みたいな手」
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 愛する、心を許す弟子だからこそ、細かい部分でもチクリと指摘したくなる。「第1回ABEMA師弟トーナメント」に出場中の谷川浩司九段(59)が、弟子の都成竜馬七段(32)とチーム動画で酒を酌み交わした際、都成七段の食べ物のオーダーが気になり、指摘を連発。周囲にいた収録スタッフからも思わず笑いが起こることになった。

【動画】師弟からチクリと愛の一言

 谷川九段と都成七段は、弟子入りした2000年から数えて、もう20年以上の付き合い。谷川九段にとっては唯一の弟子で、将棋界の子どものような存在だ。発破をかけることもあれば、四段昇段を目前に苦しんだ時期は励ましの言葉をかけてきた。30代に入り、成績も高いレベルで安定したきたところで、今後の活躍にさらなる期待を寄せているところだ。

 付き合いこそ長いが、なかなか2人きりで酒を飲む機会もなかった中、今回のチーム動画では、関西の将棋会館の移転先となる大阪府高槻市の商店街で街ブラした後、飲食店に入った。街ブラ中に購入したプレゼントの交換を終えた後、ビールで乾杯するまではよかったが、都成七段に任された食べ物のオーダーに思わぬ指摘が連発されることになった。

 都成七段 漬物盛り合わせとかですか。

 谷川九段 序盤というより、終盤に差し掛かったような。

 都成七段 序盤に指す手ではないですね…。枝豆とか…。

 谷川九段 「7六歩」みたいな手ですよね(苦笑)。

 最初に何を頼むのか。さっと出るおつまみであれば、枝豆というのも“定跡”だが、確かに誰でも思いつくものではある。漬物盛り合わせは、一通り食べ終わった後に締めの一品とともに選ばれることも多そうなため“終盤”という表現にもなったのだろう。いきなり端歩を突くような手は、料理だと何にあたるのか。メインとなりそうな料理を頼んだら、それは歩以外のどの駒になるのか。谷川九段に聞いてみないとわからない話だが次回、2人で飲みに行った時の初手には、何らかの工夫が入りそうだ。

◆第1回ABEMA師弟トーナメント 日本将棋連盟会長・佐藤康光九段の着想から生まれた大会。8組の師弟が予選でA、Bの2リーグに分かれてトーナメントを実施。2勝すれば勝ち抜け、2敗すれば敗退の変則で、2連勝なら1位通過、2勝1敗が2位通過となり、本戦トーナメントに進出する。対局は持ち時間5分、1手指すごとに5秒加算のフィッシャールールで、チームの対戦は予選、本戦通じて全て3本先取の5本勝負で行われる。第4局までは、どちらか一方の棋士が3局目を指すことはできない。
(ABEMA/将棋チャンネルより)

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