やっぱりハラハラ・ドキドキ 弟子の戦いを見守る師匠たちの胸中にファン「キャラ面白い人多い」/将棋・ABEMA師弟トーナメント
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 将棋界における子どものような弟子の戦いは、何歳になってもハラハラ・ドキドキするのだろう。「第1回ABEMA師弟トーナメント」準決勝の第1試合、チーム谷川とチーム畠山の対戦が2月19日に放送された。この大会は師弟がタッグを組み、1人が指している間、もう1人は作戦会議室でその様子を見守っている。この試合でも谷川浩司九段(59)は都成竜馬七段(32)、畠山鎮八段(52)は斎藤慎太郎八段(28)という愛弟子の戦いぶりを、モニタに釘付けになって見ていたが、その様子はまさに親。これにファンからは「師匠のキャラ面白い人多い」といった声が寄せられた。

【動画】弟子を見守る師匠もドキドキ

 師匠2人は、弟子たちの成長ぶりを少年時代から見守ってきた。時に叱りもすれば励ますこともあっただろうが、無事に棋士となり、またプロの世界で活躍する姿は初めて会った時から10年、20年と時が経っても変わらないものだろう。この試合では第3局で弟子同士が対決。見守っていた師匠2人の様子が、交互に紹介された。

やっぱりハラハラ・ドキドキ 弟子の戦いを見守る師匠たちの胸中にファン「キャラ面白い人多い」/将棋・ABEMA師弟トーナメント
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 なんとも落ち着かないのは、熱血漢としても知られる畠山八段だ。戦況を見守りながら「斎藤君の将棋は完璧なんだよな。師匠だけだな、悪いのは」と弟子の指し回しを讃えていると、さらには「師匠がドキドキしてちゃいかんな。谷川先生は悠然と見ているんでしょうね」と、タイトル通算27期を誇る永世名人・谷川九段の姿を想像した。では実際はどうだったか。谷川九段も「いやー、(残り時間が)1分しか…。うーん。どっちだ。そっちかー」と、そこまで大きな声こそ出さないが、苦戦している都成七段を心配そうに見ながら、一緒に悩んでいた。最終盤、形勢で挽回し始めたところでは「いや、でももう一押し、手がないんですよね。手がないよー」と、嘆きともボヤキとも取れる言葉も漏れていた。

 この一局は、斎藤八段が勝利し、畠山八段が「ひやー」と声を張ると、対照的に谷川九段は声を出さずに「うん、うん」と、食い下がった弟子を評価するようにうなずいていた。弟子を思う2人の師匠の気持ちが表に出た一局に、ファンからは「これは疲れる」「すげー戦い」「師匠ズぐったりしてる」というコメントが大量に寄せられた。大会のポイントである「師弟の絆」は、こんなシーンにもぎっしり詰まっていた。

◆第1回ABEMA師弟トーナメント 日本将棋連盟会長・佐藤康光九段の着想から生まれた大会。8組の師弟が予選でA、Bの2リーグに分かれてトーナメントを実施。2勝すれば勝ち抜け、2敗すれば敗退の変則で、2連勝なら1位通過、2勝1敗が2位通過となり、本戦トーナメントに進出する。対局は持ち時間5分、1手指すごとに5秒加算のフィッシャールールで、チームの対戦は予選、本戦通じて全て3本先取の5本勝負で行われる。第4局までは、どちらか一方の棋士が3局目を指すことはできない。
(ABEMA/将棋チャンネルより)

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