アガるか振るかのロシアンルーレット全員参加の「4人リーチ」にファン歓喜「おもしれー」「いいもん見れた」／麻雀・Mリーグ

　レアな事象且つ、ギリギリのせめぎ合いにファンが沸いた。プロ麻雀リーグ「大和証券Mリーグ2021」2月22日の第2試合では、4人全員がリーチをかける一幕があった。

　場面は東3局だった。まず南家の赤坂ドリブンズ・鈴木たろう（最高位戦）が14巡目に3筒・6筒待ちでリーチをかけると、親の渋谷ABEMAS・多井隆晴も4索・7索待ちで追っかけリーチ。その次巡、西家のKONAMI麻雀格闘倶楽部・高宮まり（連盟）もテンパイするが、こちらはひとまず4筒・7筒待ちのヤミテンで構えた。「もう降りる必要がない」。ラストのツモで安全牌を捨てようとした高宮は、「ここで行くのは面白い」と解説の渋川難波（協会）をうならせるリーチを決断。この時点で3人がリーチとなると、続く北家のTEAM雷電・瀬戸熊直樹もテンパイし、高宮と同じくツモ番がない状態ながらも7索のカンチャン待ちでリーチをかけた。

　「行ったー！」。渋川や実況の小林未沙がロシアンルーレットさながらの状況に興奮すると、ファンからも「いけぇぇぇ」「おもしれー」「4人リーチキター――」「いいぞ」「しびれるねー」「全員リーチ良い！」などとコメントが殺到。「多井とたろうのツモでなにが起きるか！？」と一同は注目したが、多井のツモは自身のアガリ牌でも他の当たり牌でもない1筒、次の鈴木に至ってはいかにも「ハズレ」に見える白を引き、残念ながら流局となった。

　渋川曰く、「こういう時は誰かがアガる」ケースが多いそうだが、今回はツモ番なしが2人いたこともあってアガリを射止めた者はなし。それでも流局時には「各者の手配確認にいつもの2倍・3倍かかってますよ」と小林が突っ込むほどそれぞれの手を見比べる選手たちの表情が映し出され、ファンも「いいもん見れた」「何を確認してるんだ？」「次の供託がヤバい」などと激アツの瞬間にすっかり興奮した様子だった。

※連盟＝日本プロ麻雀連盟、最高位戦＝最高位戦日本プロ麻雀協会、協会＝日本プロ麻雀協会

◆Mリーグ　2018年に発足。2019シーズンから全8チームに。各チーム3人ないし4人、男女混成で構成され、レギュラーシーズンは各チーム90試合。上位6チームがセミファイナルシリーズ（各16試合）、さらに上位4位がファイナルシリーズ（12試合）に進出し、優勝を争う。
（ABEMA／麻雀チャンネルより）