「女性の体を所有物としてみている」乳がん検診ポスターに批判殺到 「腹立たしい」「配慮がない」など怒りの声 当事者の意見は?
【映像】女性の乳房を模した形「制作者のエゴ」
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 乳がん検診の受診を呼び掛ける「ピンクリボンデザイン大賞」でグランプリを受賞したポスターを巡って「がんサバイバーに対する配慮が見られない」「腹立たしい気持ちになった」など様々な波紋が広がっている。

【映像】女性の乳房を模した形「制作者のエゴ」

 今回、批判を集めているポスターは「まさか、私がと毎年9万人が言う」と書かれた真ん中に福引の絵があり、この福引の絵をよく見ると、女性の乳房を模していることがわかる。

 一連の反応を受け、当企画を主催した「日本対がん協会」は公式サイトで「お気持ちを傷つけてしまった患者さんやご家族のみなさまにお詫びを申し上げます」と謝罪を行った。しかし、この騒動が過去作品に飛び火。2016年の入選作品「おまえひとりの、おっぱいじゃないんだぞ。」に加え、2011年の佳作「ウエストよりも気にしてほしい」にまで批判が及び「女性の体を所有物としてみている」などの声も寄せられている。

「女性の体を所有物としてみている」乳がん検診ポスターに批判殺到 「腹立たしい」「配慮がない」など怒りの声 当事者の意見は?
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 では、乳がんを発症した経験のある当事者はこの件をどのように考えているのか。9年前に31歳で乳がんを発症し、右乳房を全摘出したお笑い芸人の小林アナは「正直私はそこまで不快な思いをしていなくて、見た目にパッとインパクトがあるなというのが第一印象」と率直な感想を述べる一方で「色々な捉え方がある」とも話し「どこをターゲットにしているかと考えた。誰に向かって啓蒙活動をしているのかと考えたら、まだがんになっていない人たちに向けてが一番だと思う。こうやって報道されることによって、ポスターが目に留まって意識されるきっかけになったかもしれない」と冷静な指摘を行った。

 この騒動に対して、YouTuberでモデルのそわんわんは驚きを隠せない。

「正直びっくりした」と切り出すと「ガラガラって景品とかで当たりとかで出るやつ。(がんが)出たこと、なったことは当たりみたいに捉える人もいる。傷つく人もいる。ポスターとしては人目を引くから話題になったことは良かったが、傷つく人もいるというところを見落としていたのではないか」

 そわんわんの意見を聞いた時事You Tuberのたかまつななも「これは酷すぎる」と共感。そのうえで「当事者の考えや気持ちにもう少し寄り添ったら、こういうポスターにはならない。制作者の人のエゴが強い。毎年目を引かなければいけないという気持ちが強くて、こういうのになってしまうのでは」と今回の騒動の発端となった要因を推察した。(ABEMA『AEBMA的ニュースショー』)

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【映像】女性の乳房を模した形「制作者のエゴ」
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