講談社が運営する漫画配信サービス「コミックDAYS」で無料公開され、わずか2日で閲覧数のトップになった『紛争でしたら八田まで』。主人公の八田百合が地政学の知識を活かし、世界中のざまざまな事件や紛争を解決していく作品だ。
【映像】ウクライナとロシアの関係がわかる 漫画『紛争でしたら八田まで』
今回、無料公開されたのが「ウクライナ編」。ウクライナの歴史的背景などの現実を基に、主人公が国内の民主派組織で起きた混乱を解決していくストーリーになっている。「西欧にとって重要な最前線である一方、ロシアからみても海洋進出するために必要な拠点として考えられている」という基本的な情報はもちろん、ボルシチがウクライナ料理であるという食の話など、細かな情報が各所に散りばめられている。
ウクライナ編では、宗教や言語においてロシアとの違いがあるものの、地理的に隣接することから共通点が多いことを指摘。内戦に疲弊するウクライナの分断が加速すればクリミアのように併合が進む可能性があると主人公は分析していた。
漫画の読者からは「過去に描かれたのにドンピシャな話題すぎる」「爽快感あるのにきちんと地政学の話しててわかりやすい」との声が寄せられている。
2月24日から1カ月の期間限定で無料配信予定の『紛争でしたら八田まで』。今回、急遽公開した理由について、編集担当者は「今回の軍事侵攻がなぜ起こったのかを知るうえで、ウクライナがどういう国なのか、ウクライナとロシアの関係がどういうものかを『知る』必要があると思った。『紛争でしたら八田まで』の第2巻と第3巻でウクライナとロシアの関係をテーマにした物語を描いていたので、少しでも知ってもらおうと公開を進めた」と明かした。(『ABEMAヒルズ』より)
■Pick Up
・「ABEMA NEWSチャンネル」がアジアで評価された理由
・ネットニュース界で話題「ABEMA NEWSチャンネル」番組制作の裏側