将棋における反則「打ち歩詰め」。相手の玉を詰ます際に、持ち駒の歩を使って詰ますことはできないというルールだが、これが白熱する接戦の中で逆転を呼ぶことになるから、実によく出来たゲームだ。「第1回ABEMA師弟トーナメント」の決勝戦、チーム鈴木とチーム畠山の対戦が3月5日に放送されたが、この第2局でチーム畠山の畠山鎮八段(52)が、チーム鈴木・鈴木大介九段(47)に逆転勝ちを収めたが、持ち時間残り数秒からの逆転のきっかけになったのが、まさにこの打ち歩詰めだった。