近年、急速に世界中で盛り上がりを見せている「スポーツベッティング」。各種競技の結果やプレーに対して金を賭けて楽しむものだが、1960年代にイギリスで始まったところ、2000年代に入って各国が採用、2018年にアメリカが一部の州を除いて合法化したことで、一気に市場規模が膨れ上がった。日本では認められていないこのスポーツベッティングだが、実は海外では日本のスポーツもベッティングの対象になっている。この状況に、フェンシングで日本人初の五輪メダリストとなり、現在はIOC(国際オリンピック委員会)の委員でもある太田雄貴氏が、期待と危機感の2つを同時に持っている。団体、選手が賭けの対象になりつつも「日本に1円も落ちない状況」をどうするか、さらには将来的に日本でスポーツベッティングが合法化されるのか、太田氏に聞いた。