「ロシアの上陸を許せば悲惨な結末が待っている」元海上保安官の一色正春氏が日本の安全保障環境に危機感
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 ロシアによるウクライナへの軍事侵攻について、15日の『ABEMA Prime』に出演した元海上保安官の一色正春氏が「明日は我が身かなと思う」と危機感を露わにした。

【映像】元海上自衛隊海将の伊藤俊幸氏と元海上保安官の一色正春氏に聞く

 一色氏は2010年9月、尖閣諸島沖で発生した中国漁船衝突の映像を“sengoku38”としてネット上に公開したことでも知られる。

 「なんとなく世界がおかしくなってきていて、みんなが徐々に慣れていき、“現実になったのかな”という印象もあると思う。10年前だったらもっとショックは大きかっただろうし、10年前にはウクライナがこんなことになるとは、誰も想像していなかったのではないか。そして衝撃的なのは、核を持った国が理由なく攻め込んでくれば誰も止められないということだ。アメリカにも止める気があるのかないのか分からないし、国連も拒否権がある故に、決議すらできない。絶望的だ。名前を出したらまずいから言わないが、我が国の周辺にはそんな国がいくつかある。それにどう対応するか、この紛争から学ぶべきだと思う」

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 さらに一色氏は「海上保安庁として気をつけなければいけないのは、日本の漁師が拿捕されることだ。これはいつも以上に気をつけなければいけないと思う。しかし、わが国の排他的経済水域(EEZ)の広さは世界第6位だ。それを1万数千人、愛知県警よりも少ない人数の海上保安官で守っているわけだ。予算も少ない。“専守防衛”も崇高な理念かもしれないが、攻められれば国土が戦場になる。だからといって他国に攻め込めとは言わないが、上陸を許せば悲惨な結末が待っているのではないか。海岸線に来るまでに敵を撃破する必要がある。

 ロシアの例で言えば、先の大戦末期、満州では当時のソ連軍が素直に武器を置いた人たちをシベリアへ連行し、女性を暴行した。そんな中で根本博中将という方は、最後まで武装解除に応じず、住民をほとんど無傷で日本まで連れて帰った。そういう歴史があることを、日本の義務教育では教えてくれない。これを機会にソ連、ロシアという国が過去に何をしてきたか、そして大事なのは、これからそういうことをされないこと。広島・長崎の次の3発目を日本が食らうことがないように。これが一番大事なことだと思う」と訴えた。(『ABEMA Prime』より)

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