2021年の夏季、さらに2022年の冬季と、続けて行われて大いに盛り上がったスポーツの祭典・オリンピック。日本人選手からも多くのメダリストが誕生し、またそれを見守ったファンたちも感動の連続となった。しかし、オリンピック競技になっていても、マイナー競技であるものは、海外遠征に出るにも自費で負担するような選手も少なくない。また、国内スポーツの土台となっている学校の部活動では、今も教師たちが特別な手当をもらうことなく、休みなく顧問として活動していることも多い。元フェンシング五輪メダリストでIOC(国際オリンピック委員会)委員の太田雄貴氏は、この現状に「誰かの我慢で成り立っている」という表現をした。よりよい日本のスポーツ界に必要なものは何かを聞いた。