セミファイナルシリーズ2日目にして、ようやく今シーズン初の役満が降臨した。それを手繰り寄せたのは、KONAMI麻雀格闘倶楽部のエース・佐々木寿人(連盟)だ。
魔王がやってくれた。今期で4シーズン目を迎えるMリーグ。レギュラーシーズンでは何度かチャンスがありながらも結局、誰も役満をアガることはできなかった。プロ麻雀リーグ「朝日新聞Mリーグ2021-22」セミファイナルシリーズ3月22日の第1試合で、実況や解説、ファンが沸いたのは佐々木が親の南1局1本場でのことだった。配牌の時点では対子が4つの状態。3巡目で対子の1つ・5索が暗刻になると、解説の渋川難波(協会)は親だけに「鳴きそうですね」と予想した。
だが、7巡目でまたしても対子の1つ・北が3枚になると一転、渋川は「えっ?四暗刻?」と反応。「(残り牌を)数えちゃいます?」などと実況の小林未沙と共に盛り上がりを見せる中、その盛り上がりを知る由もない佐々木はなんと次順にあっさりとテンパイさせ、強気にリーチをかけた。「来た来た来た。これ、ある!」。アガリ牌である1筒と7索は山に3枚残っている状況だけに、渋川は「体感95%くらい」でツモると大興奮。「引け!引け!」との応援に応えるかのように佐々木は数巡後、見事に1筒を引き当てると、親での役満・四暗刻(4万8000点)を成就させた。「1万6000(点)オール」。表情一つ変えずに点数を申告した佐々木の姿には、「やりおった」「かっこよすぎる」「寿人最高」「いい場面に出会えて幸せ」「やっぱり寿人なんだよな」とファンも大熱狂。Mリーグ初の役満・国士無双をアガったのが佐々木ならば、今シーズン初の役満も佐々木とさすがのスター性で、Mリーグにおいて16例目、自身2度目の偉業はTwitterでもトレンド入りを果たした。
※連盟=日本プロ麻雀連盟、最高位戦=最高位戦日本プロ麻雀協会、協会=日本プロ麻雀協会
◆Mリーグ 2018年に発足。2019シーズンから全8チームに。各チーム3人ないし4人、男女混成で構成され、レギュラーシーズンは各チーム90試合。上位6チームがセミファイナルシリーズ(各16試合)、さらに上位4位がファイナルシリーズ(12試合)に進出し、優勝を争う。
(ABEMA/麻雀チャンネルより)